ブラジル、上半期の自動車国内販売が前年同期比18.5%増、輸出は21.2%減
(ブラジル、アルゼンチン、中国)
サンパウロ発
2026年08月03日
ブラジルの全国自動車製造業者協会(Anfavea)は7月7日、2026年上半期の自動車の生産、販売、輸出入実績を発表した。生産台数(乗用車、小型商用車、バス、トラックの合計)は前年同期比8.8%増の137万2,392台となり、新型コロナウイルス禍の影響が拡大した2020年以降で最高水準となった。国内販売台数(新車登録ベース)は18.5%増の142万675台だった。一方、輸出台数は主要輸出先であるアルゼンチンの需要低迷などを背景に、21.2%減の21万6,623台となった。
Anfaveaのイゴール・カルベ会長は、国内販売の増加について、乗用車の販売が23.7%増の108万7,104台(構成比76.5%)と大きく伸びたことを要因の1つとして挙げた。また、2025年7月に導入された燃費性能や環境性能に優れたブラジル製小型車(通称:サステナブル・カー)向けの工業製品税(IPI)減免措置(2025年7月30日記事参照)も販売を下支えしたとの見方を示した。
このほか、電動車(注)の販売台数も前年同期比114.8%増の24万5,313台と大幅に増加し、乗用車・小型商用車の販売台数全体(136万1,390台)の18.0%を占めた。電動車販売のうち輸入車は6割弱を占め、前年同期比70.6%増加した。カルベ会長は、その多くが中国からの輸入車だとし、中国は人件費などの面でコスト競争力を有することから、競争条件の不均衡につながる可能性があるとの懸念を示した
生産・販売見通しを上方修正
Anfaveaは同日、2026年通年の生産、販売、輸出見通しの修正値も公表した。生産台数は279万8,000台(前年比5.8%増)、国内販売台数は301万4,000台(12.1%増)と予測した。国内販売台数は2015年以降で最高水準となる見込み。いずれも1月時点の見通し(2026年1月22日記事参照)から上方修正した。
一方、国内販売の伸び率が生産の伸び率を大きく上回る見通しで、カルベ会長は、輸入車販売の増加傾向が背景にあるとし、業界として注視していると述べた。輸出台数は46万2,000台(前年比12.8%減)と予測した。1月時点では前年比1.3%増加(53万6,000台)を見込んでいたが、アルゼンチン市場の需要低迷が継続すると見込まれることから、減少見通しへと下方修正した。
(注)電動車とは、バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)の総称。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル、アルゼンチン、中国)





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