深セン市、ウォルマート中国と戦略協力枠組み協定を締結
(中国、米国)
広州発
2026年08月17日
中国共産党深セン市委員会の機関紙「深セン特区報」(8月12日付)によると、深セン市政府と、同市に中国本部を置く米小売り大手ウォルマートの中国法人、ウォルマート(中国)投資(以下、ウォルマート中国)は8月11日、戦略協力枠組み協定を締結した。中国共産党深セン市委員会の靳磊書記は同日、ウォルマート中国の朱暁静総裁兼最高経営責任者(CEO)と会談し、ともに協定の署名に立ち会った。協定に基づき、双方は、本部機能の高度化・拡充、市内全域における各業態の商業ネットワーク展開、店舗のデジタル化と消費促進策の連携、越境ECおよび輸出入などの分野で戦略的協力を進める。
ウォルマートは1996年に中国に進出し、深セン市に中国初のウォルマート店舗と、会員制大型スーパーチェーン「サムズクラブ」を開設した。中国チェーン経営協会(CCFA、注1)が発表した「2026年中国スーパーマーケット・トップ100」によると、同社の2025年の中国国内の店舗数は342店(注2)だった。また、売上高は1,959億元(約4兆7,016億円、1元=約24円)で、5年連続で同ランキングの首位となった。
ウォルマート中国の公表によると、同社の2026年2月1日~4月30日を期間とした純売上高は80億ドルで、前年同期比22.3%増となった。同期間の電子商取引(EC)の純売上高も31.0%増となった。中国事業の売上高に占めるECの割合は50%に達した。
ウォルマート中国の朱総裁兼CEOは、今回の協定締結を契機に、深セン市で各業態の展開を引き続き拡大し、大型プロジェクトの建設を加速させる方針を示した(「深セン特区報」8月12日)。
なお、深セン市は2025年12月に外資誘致強化政策を発表し、外資系企業による地域本部や研究開発センターの設置を支援する措置を打ち出している(2026年1月6日記事参照)。
(注1)1997年に中国商務部の指導下で設立された小売り・飲食業界の全国規模の業界団体。国内のチェーンストアやフランチャイズ企業を取りまとめる業界団体の1つで、政策提言や基準策定、情報提供、人材育成、国際交流といった多岐にわたる活動を通じて、小売り・飲食業界の発展の促進、企業間交流と協力の強化、政府と企業の橋渡しなどを行っている。
(注2)342店舗の内訳は、ウォルマート店舗270店、コミュニティー型店舗9店、サムズクラブ63店となっている。
(周祖惠)
(中国、米国)
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