タミル・ナドゥ州新政権、初の予算案を発表
(インド)
チェンナイ発
2026年08月12日
インド南部タミル・ナドゥ(TN)州議会で8月5日、タミラガ・ベットリ・カザガム(タミル勝利連盟、TVK)政権発足後初の予算案となる、2026年度(2026年4月~2027年3月)の修正予算案(注)が発表された。2026年4月の議会選で掲げていた女性・若者を重視する福祉政策とともに、公約に基づいた産業政策も反映されている(2026年5月13日記事参照)。
N・マリー・ウィルソンTN州財務相の予算演説のうち、産業に関連する主な発表は次のとおり。
(1)AI振興
- 人工知能(AI)やイノベーションに特化した都市「アリバガム」を設置し、大学や半導体ハードウエア試験ラボなどを整備する。
- AIを活用し、投資に関する情報や認可、サービスを単一プラットフォームで提供する。
(2)投資誘致
- 州南部のトゥートゥクディ(旧ツチコリン)とティルネルベリを宇宙産業特区に指定する。
- 在外タミル人からの投資サービスに関するデスクを設け、投資手続きを簡素化する。
(3)インフラ整備
- 世界水準の設備を備えた新たな工業団地を、州の後発地域に造成する。
- チェンナイメトロのフェーズ3として、3路線の新規建設または延伸を検討。また、ホスール(2025年9月22日記事参照)からボンマサンドラ(カルナータカ州ベンガルール近郊)までのメトロ建設計画も進める。
(4)技能訓練
- 大学生120万人と求職者10万人を対象とした職業訓練制度を開始する。
- 2031年までに、大学や職業訓練校などの学生や教職員を対象に、AIに関する研修を行う。
予算演説でウィルソン州財務相は、「新興産業を支援し、持続可能な成長と輸出促進のための新たな産業政策をまもなく発表する」と述べた。製造業が集積する同州で今後どのような産業政策が推進されるか、引き続き注視する必要がある。
(注)インドでは、議会選がある年度の予算を暫定予算とする慣例がある。TN州の前政権が2026年度の暫定予算案を2026年2月に編成し、成立させていた。
(田村健)
(インド)
ビジネス短信 036255e384472f25





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