中国、人型ロボットの機種数が400以上、量産化も加速、工業情報化部が公表
(中国)
上海発
2026年07月30日
中国工業情報化部の王衛明総工程師は7月20日の国務院新聞弁公室の記者会見で、中国で研究開発された人型ロボット製品が400機種以上となり、世界全体の過半を占めていると明らかにした。なお、同部は2025年時点で人型ロボットの発表製品数が330機種以上に達していたと発表していた(2026年2月3日記事参照)。
人型ロボットの量産化は進んでおり、「21世紀経済報道」(以下「21財経」)によると、7月16日に浙江省紹興市で開催された工業情報化部傘下の「人型ロボット・エンボディドAI標準化技術委員会」(以下、委員会)の総会などで、同部の柯吉欣副部長は、2025年の人型ロボット生産台数は約2万台だったが、2026年上半期には既に4万台を超え、通年では10万台を上回る見通しだと示した。さらに、人型ロボット産業が試作・展示を中心とする段階から量産・納入段階へ移行しつつあるとの認識を示した(「21財経」7月17日)。
一方、人型ロボットの量産拡大に伴い、業界共通の技術基盤や標準の整備が課題となっている。委員会の謝少鋒主任委員は産業の現状について「百花繚乱(りょうらん)だが各社が独自に戦っている状態」と表現し、技術路線の過度な分散や、製品標準の不足などを指摘した。また、柯副部長は、知能レベルの分類、データ管理、安全規範などの標準策定を加速すべきだとし、国際標準策定への積極的な参加の必要性にも言及した(「21財経」7月17日)。
工業情報化部は、人型ロボットを、エンボディドAI産業発展の「象徴的な切り口」と位置付けている(2026年2月3日記事参照)。王氏によると、エンボディドAI分野では230社以上の企業が参入している。また、中国が開発した四足ロボットは世界販売シェアの約70%を占めるという。
実際に、エンボディドAIロボットを手掛ける企業では量産と製造現場での実用化が進んでいる。上海智元新創技術(AGIBOT)は、2024年にエンボディドAIロボットの量産を開始し、2026年6月29日には累計生産台数が1万5,000台に達したと発表した。製品は人型、車輪型、四足歩行型などを含み、一部製品は電子機器や自動車工場の生産ライン、品質検査工程に導入されている(2026年4月3日記事参照)。
(伊藤彩菜)
(中国)
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