GM中国合弁、人型ロボットを電池の組み立てラインに導入
(中国)
上海発
2026年04月03日
米ゼネラルモーターズ(GM)と上海汽車の合弁会社である上汽通用汽車(上汽GM)は3月28日、車輪式の人型ロボット「能仔1号」を、新エネルギー車(NEV)「別克至境E7」の電池量産ラインに導入したと発表した。上汽GMの発表によると、NEV生産の中核工程に人型ロボットを本格投入するのは、上海の自動車産業で初めてとされる。
「能仔1号」は、発表前の3月27日から上海市浦東新区金橋地区にある上汽GMのアルティウム(Ultium)スーパー工場で運用が開始されており、電池組み立て工程における高精度作業を担う。作業員の感電リスクを伴う帯電作業を代替できるほか、視覚認識や双腕協働、力制御による把持機能を備え、部品を自律的に識別して取り出すことができる。位置精度は誤差0.1ミリメートル以内に抑えられ、作業時間は1件当たり約2秒とされる。
上汽GMは2023年から人型ロボットの応用に関する調査研究と実証実験を進め、複数工程にわたる検証を経て、今回の量産ラインへの導入に至ったという。同社は現在、物流工程など他の生産プロセスにおける人型ロボットの活用についても検証を行っているという。
「能仔1号」は、智元創新(上海)科技(AGIBOT)が開発した汎用(はんよう)型ロボット「遠征A2-W」をベースに製造された。AGIBOTは人型ロボットの量産体制を強化しており、2025年1月6日に累計1,000台、同年12月8日に5,000台に到達したのち、2026年3月28日には累計1万台の生産に達した。英調査会社オムディア(Omdia)によると、2025年の同社の人型ロボット出荷台数は5,168台で、世界最大となっている(2026年1月22日記事参照)。
(劉元森)
(中国)
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