中国の6月の自動車販売、前年同月比3.2%減も輸出は75.1%増で初の単月100万台突破

(中国)

上海発

2026年07月16日

中国自動車工業協会(CAAM)は7月9日、2026年6月の自動車販売台数が前年同月比3.2%減の281万台、生産台数が1.2%減の276万台だったと発表した。前月比では、販売台数が6.9%増、生産台数が5.5%増となり、足元では改善の動きがみられた。2026年1~6月の累計では、販売台数が前年同期比4.1%減の1,501万7,000台、生産台数が4.0%減の1,499万3,000台となったものの、減少幅はいずれも1~5月累計時点から縮小した。

一方、自動車輸出は高い伸びを維持した。6月単月の輸出台数は前年同月比75.1%増の103万7,000台に達し、初めて単月で100万台を突破した。1~6月の累計輸出台数は509万6,000台(前年同期比65.3%増)で、半期ベースで初めて500万台の大台を超えた(「新京報」7月10日)。内訳をみると、6月の新エネルギー車(NEV、注)輸出は52万3,000台(前年同月比2.6倍)と、従来型内燃機関車(ガソリン車など)の輸出(51万4,000台)を上回った。1~6月累計では、NEV輸出が235万5,000台(前年同期比2.2倍)、従来型内燃機関車の輸出が274万1,000台(35.5%増)だった。

部門別の販売台数は、6月の乗用車は240万2,000台(前年同月比5.3%減)だったが、商用車は40万9,000台(10.7%増)と堅調な伸びを維持した。1~6月累計では乗用車が1,272万台(前年同期比6.0%減)、商用車が229万7,000台(8.3%増)だった。

NEVに関しては引き続き拡大している。6月のNEV販売台数は164万3,000台(前年同月比23.6%増)で、自動車販売全体に占める割合は58.5%に達した。1~6月累計のNEV販売は744万6,000台(前年同期比7.3%増)で、全体に占める割合は49.6%となった。

CAAMは2026年上半期の市場動向について、「3つの二極化」が進展したと分析した。具体的には、(1)内需が低迷する一方で輸出が予想を上回る伸びを示したこと、(2)乗用車市場が軟調だったのに対し商用車市場が堅調だったこと、(3)従来型内燃機関車の市場が縮小する中でNEVが安定した成長を続けたことの3点を挙げた。

中国政府は、自動車市場の下支えに向けた支援策を継続している。2026年1月には商務部など8部門が「2026年自動車買い替え補助実施細則に関する通知」を公布した(2026年1月6日記事参照)。また、6月18日には工業情報化部など5部門が「2026年NEV下郷活動」を開始し、農村部でのNEV普及拡大を後押ししている。加えて、工業情報化部など8部門は2025年9月12日に発表された「自動車産業の安定成長に関する作業プラン(2025-2026年)」に基づく施策を継続的に実施しており、自動車産業の安定成長を図っている。

(注)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の合計。

(龐婷婷)

(中国)

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