深セン市の世界最大級室内スキー場、開業からの累計来場者数が100万人を突破

(中国)

広州発

2026年07月17日

深セン市の世界最大級室内スキー場「前海氷雪世界」(注1)は7月2日、累計来場者数が100万人を突破したと発表した。2025年9月の開業(2025年10月21日記事参照)から1年足らずでの達成となった。

同施設は華発集団(注2)が投資、建設、運営を手掛け、年間を通じて場内温度をマイナス6度に保っている。施設内には総延長1,569メートルのスキーコース5本を設置しているほか、14種類の雪遊びアトラクションを備えた氷雪レジャーエリアを併設し、スキー愛好家の滑走やトレーニング需要に対応するとともに、ファミリー層や初心者のレジャー需要も取り込んでいる。

深セン市前海エリアに立地し、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)の主要都市から1時間以内でアクセス可能な交通利便性により、香港、広州市、東莞市、中山市などからの来場者比率が上昇しており、休日を中心に高い集客力を維持している(「深セン新聞網」7月4日)。

中国国務院が2024年11月に発表した「ウインタースポーツの質の高い発展による氷雪経済活性化に関する若干の意見」では、「氷雪経済」(注3)を新たな消費拡大分野と位置付け、2030年までに市場規模を1兆5,000億元(約34兆5,000億円、1元=約23円)に拡大する目標を掲げた(2024年11月12日記事参照)。また、質の高い氷雪スポーツ・氷雪観光拠点を整備する方針も示した。

国家体育総局冬季運動管理センターが2025年8月に発表した「大衆氷雪消費市場研究報告(2024~2025年氷雪シーズン)」によると、2024~2025年氷雪シーズンにおける中国国内の氷雪スポーツ参加者数は2億9,200万人に達し、前シーズン比で2,744万人増加。参加率は20.61%となり、同1.93ポイント上昇した。また、同シーズンの氷雪消費市場規模は1,875億元を超え、全国865カ所のスキー場における消費額は前シーズン比12.88%増の786億1,300万元に達した。

消費者構成では、30~44歳の層が55.81%と全体の過半を占め、氷雪消費の主力となっている。また、18~29歳の層は14.65%にとどまるものの、人数は前シーズン比で31.80%増と最も高い伸び率を示しており、若年層の需要拡大傾向がうかがえる。

(注1)開業当初の施設名称は「華発氷雪熱雪奇跡」だったが、2026年5月に「前海氷雪世界」に名称変更した。

(注2)1980年に設立された広東省珠海市最大の総合国有企業グループ。2016年から10年連続で中国企業500強にランクイン。2025年末時点の総資産は7,600億元超、2025年の売上高は1,900億元超だった。

(注3)「氷雪経済」とは、雪資源の開発や利用に基づく経済活動で、ウインタースポーツ、観光、文化、教育、関連設備などの産業が含まれる。

(黄子珊)

(中国)

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