多くの国・地域で中国の好感度が米国を超える傾向に、米シンクタンク調査

(米国、中国)

調査部米州課

2026年07月16日

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センター(PRC)は7月15日、米国と中国の国際的評価に関する調査結果(注)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。この調査は世界36カ国・地域で行われた。今回の調査の結果、調査対象となった多くの国・地域で中国の好感度が米国を超えたことがわかった。中国への好感度が米国を10ポイント以上上回ったのは、19カ国・地域に及び、特に40ポイント以上上回ったのは、パキスタン(75ポイント)、マレーシア(56ポイント)、ヨルダン川西岸地区と東エルサレム(48ポイント)、インドネシア(43ポイント)だった。

2023年の調査と比較して、カナダやスペインなど多くの国で中国への評価が改善する一方、米国への評価が悪化する傾向がみられた。米国の好感度が中国を10ポイント以上上回ったのは、日本(39ポイント)と5カ国(ポーランド、フィリピン、韓国、インド、イスラエル)にとどまった。

また、米国のドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席の信頼度を比較すると、習氏の信頼度がトランプ氏を10ポイント以上上回ったのは、20カ国・地域になった。特に40ポイント以上上回ったのは、パキスタン(71ポイント)、マレーシア(53ポイント)、シンガポール(48ポイント)、インドネシア(42ポイント)だった。両氏の信頼度が僅差となったのは、韓国(3ポイント)および5カ国(ガーナ、ペルー、アルゼンチン、ナイジェリア、チリ)だった。

トランプ氏の信頼度が習氏を10ポイント以上上回ったのは、日本(18ポイント)と5カ国(コロンビア、ポーランド、インド、フィリピン、イスラエル)にとどまった。

米国政府が個人の自由を尊重しているという評価が低下

米国と中国の政府が国民の個人的な自由を尊重しているかについて聞いたところ、「米国政府は個人の自由を尊重している」と考える人の割合が急減していることを示した。例えばスウェーデンでは、「米国政府が個人の自由を尊重している」と回答した割合は2021年の61%から今回27%に低下した。カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、韓国、スペインでも同様に25ポイント以上の低下がみられた。

一方、「中国政府は個人の自由を尊重している」と考える人の割合は、増加している。スペインでは19%となり、2021年の10%から9ポイント上昇した。

米国およびトランプ氏への評価の詳細は、2026年6月26日記事参照

(注)実施時期は2026年2月8日~5月13日。対象は36カ国・地域(アルゼンチン、オーストラリア、バングラデシュ、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、フランス、ドイツ、ガーナ、ギリシャ、ハンガリー、インド、インドネシア、イスラエル、イタリア、日本、ケニア、マレーシア、メキシコ、オランダ、ナイジェリア、パキスタン、ペルー、フィリピン、ポーランド、シンガポール、南アフリカ共和国、韓国、スペイン、スリランカ、スウェーデン、タイ、トルコ、英国、ヨルダン川西岸地区と東エルサレム)の成人4万2,151人。

(松岡智恵子)

(米国、中国)

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