ブリュッセルで中国EU貿易投資協議メカニズムの初会合を実施、4つの作業部会設置で合意

(中国、EU、ドイツ、英国)

北京発

2026年07月06日

中国商務部の王文涛部長は6月29日、EU本部にて、欧州委員会のマロシュ・シェフチェビッチ貿易・経済安全保障担当委員と共同で中国EU貿易投資協議メカニズムの初会合を主宰し、共同声明を発表した。

会合では中国とEUにおける経済・貿易の重要な課題について包括的かつ建設的な協議を行い、「中国EU貿易投資協議メカニズム」の正式な発足を確認し、「貿易・投資の均衡」「輸出管理」「知的財産権」「WTO改革」の作業部会を設置することで合意した。共同モニタリング・メカニズムの設置も決定した。さらに、双方は市場アクセスに関するリストを交換し、それぞれの懸念事項を段階的に解決することで合意した。また、知的財産権およびWTOの枠組みにおける協力と交流を一層強化することに合意した。

王部長はEUの経済・貿易政策手段や対中制限措置は、中国EU間の正常な経済・貿易協力および世界のサプライチェーンの安定に深刻な影響を与えていると指摘し、中国EU経済関係全体の観点から中国側の重大な懸念を重視し、経済貿易摩擦の激化を回避するようEU側に求めた。

王部長とシェフチェビッチ委員は、担当官に対し4つの作業部会について継続的な協議を行うよう指示するとともに、2026年秋に再度閣僚級会議を開催することで合意した。

ドイツ、英国とも協議を実施

王部長は中国EU貿易投資協議メカニズムの開催に先駆けて6月28日、ベルギー・ブリュッセルにて、ドイツのカテリーナ・ライヒェ経済・エネルギー相と会談した。会談では、中独経済協力合同委員会メカニズムを再開することで一致し、次回会合の早期開催に向けて連絡を継続するとした。また、同委員会の枠組みの下で、主として政策対話を行う「貿易・投資作業部会」と主として政府・企業間対話を行う「産業協力作業部会」を新たに設置することで合意した。また、双方はそれぞれの懸念事項のバランスの取れた解決に向けて、輸出管理に関する技術レベルの協議を直ちに開始することで合意した。

また、中国商務部は7月1日、英国・ロンドンにて「中国への輸出」(2026年2月3日記事参照)の英国向け特別イベントを開催し、王部長と英国のピーター・カイル・ビジネス・通商相が出席した。王部長は、中国には世界最大規模の中間所得層と巨大な市場という優位性があり、英国からの輸入拡大の潜在力は非常に大きいと強調し、英国企業に対し「中国への輸出」関連イベントへの参加、第9回中国国際輸入博覧会への参加、中国企業との交流や商談の拡大を呼びかけた。このほか、王部長は在英国中国企業との会合やカイル通商相と共同での中英経済貿易聯委会第15回会合の主宰などを行った。また、商務部は今回の王部長の英国訪問期間中に、中英サービス貿易協定の実現可能性共同調査の技術的協議が行われたと発表している。

(亀山達也)

(中国、EU、ドイツ、英国)

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