優必選科技、等身大の家庭向け生物模倣人型ロボットを発表

(中国)

広州発

2026年07月09日

中国の人型ロボットメーカーの優必選科技(UBテック)は6月30日、広東省深セン市で「2026年度グローバル発表会」を開催し、次の10年を見据えた「人とロボットの共生」戦略および等身大サイズの家庭向けバイオミメティック(生物模倣)人型ロボット「優世界U1」(以下、U1)を発表した。同社によれば、U1は世界で唯一の量産可能なバイオミメティック人型ロボットであり、家庭向けとして、日常的な寄り添い、感情面のサポート、コミュニケーション支援などの用途を想定しているほか、受付・案内などの業務・商業向け用途にも対応しているという。

UBテックによると、U1はバイオミメティックスキン(人間の皮膚を模した人工皮膚)、エンボディドAI向けハードウエア、オペレーティングシステム(OS)、感情認識AIモデル、さらにはロボット本体の量産製造に至るまで、一連の中核技術を自社で開発している。若い男女をモデルに設計され、人間の基本動作の約90%を再現できる。また、30種類以上の自然な表情を表現できるほか、20種類以上の感情を認識可能な長期的な対話・寄り添い向け感情AIモデルを搭載し、感情認識精度は90%を超えるとしている。

U1シリーズのうち、上半身型の「U1 Lite」の販売価格は11万9,800元(約275万5,400円、1元=約23円)、等身大型の「U1 Pro」は16万9,800元、高性能等身大型の「U1 Ultra」は男性モデルが99万元、女性モデルが88万元である。発表会では、U1シリーズの累計受注台数が1万3,361台を突破し、年内の納入を目指していることも明らかにされた。同社の人型ロボット事業は、これまで産業向けと商用サービス向けに人型ロボットを展開してきたが、今回のU1の投入により、産業用・商用・家庭用の3分野をカバーするかたちとなる(2026年6月30日記事参照)。

また、同社は「人とロボットが共生する社会」の実現に向け、次の3つの中核事業を掲げた。

  1. AIスマート端末:人型ロボットを統一的なインターフェースとして位置付け、将来的にはスマートフォンに代わって生活とデジタルをつなぐ接点とする。
  2. 新質生産力プラットフォーム:ソフトウエア・ハードウエアの基盤技術を開放し、産業向けにロボットソリューションを提供することで、各産業の高度なスマート化・高度化を支援する。
  3. 人とロボットが共生する都市の情報インフラ:人間が意思決定を担い、ロボットが現場で実行を担うことで、各種公共サービスを提供する。都市全域で人とロボットが協働するネットワークの構築を目指す。

(注)イノベーション主導で、従来型の成長モデル・アプローチから脱却し、ハイテク、高効率、高品質を特徴とする先進的な生産力を指す。

(梁梓園)

(中国)

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