優必選科技、新型商用サービス向け人型ロボット「Walker C1」を発表
(中国)
広州発
2026年06月30日
中国の人型ロボットメーカーの優必選科技(UBテック)は6月22日、北京市で開催された第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会において、新型の商用サービス向け人型ロボット「Walker C1」を発表した。同社は既に産業用人型ロボットを展開しており、今回の商用サービス向けはそれに続くかたちとなる。同社によると、年内には家庭用人型ロボットも投入予定であり、実現すれば産業用・商用・家庭用の3分野をカバーする世界でも数少ない企業となる見通しだ。
Walker C1は3Dプリントによる格子状の内部構造を採用し、従来のロボット特有の金属的な冷たい印象を一新して、親しみやすい外観を実現した。人の動きをよりリアルかつ滑らかに再現することができ、複雑な運動条件下でも高精度でダイナミックな動作制御が可能となっている。
演算能力面では、同社の自社開発によるエンボディドAIモデル「Thinker」を搭載し、自然言語による対話、タスクの理解と実行、3Dナビゲーションなどの機能を備える。また、視覚と言語を統合したVLN(注1)およびVLA(注2)モデルにより、自然言語指示をリアルタイムに処理し、3次元空間の認識と組み合わせることで、障害物の探知や回避も可能としている。
同社は2026年3月に公表した2025年の業績報告において、売上高が前年比53.3%増の20億100万元(約460億2,300万円、1元=約23円)を記録した(2026年4月20日記事参照)。粗利益は前年比約2倍の7億5,000万元で、売上総利益率は2024年の28.7%から2025年には37.7%へ上昇した。うち、フルサイズ(身長160センチメートル以上)のエンボディドAI人型ロボットおよび関連ソリューションの売上高が前年から約23倍の8億2,056万元(構成比41.1%)となり、全体の成長を牽引した。
(注1)VLNは、Vision-Language-Navigationの略で、AIが視覚情報(Vision)、言語情報(Language)、ナビゲーション(Navigation)を統合的に理解し、指示に基づいて空間内を移動する能力を持ったモデル。
(注2)VLAは、Vision-Language-Actionの略で、AIが視覚情報(Vision)、言語情報(Language)、行動(Action)を統合的に理解し、行動する能力を持ったモデル。
(黄子珊)
(中国)
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