ジェトロ、勉強会とメンタリングを実施、北欧に挑む東北の工芸を支援
(日本、北欧)
山形発
2026年07月15日
ジェトロは7月2日、仙台市において、東北の工芸品事業者の海外展開を支援するプログラム「TOHOKU CRAFT JOURNEY」(注)の一環として勉強会とメンタリングを実施した。当日は東北6県の工芸品事業者28社に加え、岩手県、山形県、仙台市の担当者も参加。国内でも先進的な「北欧市場へのフォーカス」を特色とする同プログラムにおいて、現地市場を見据えた実践的な学びと、事業者間の熱心なディスカッションが行われた。
本プログラムは、2025年度にジェトロが招聘(しょうへい)した北欧地域を含む海外バイヤーによる商談や企業訪問時のフィードバックを題材に、「北欧をはじめとする海外市場からの評価を受けて、自社商品の価値をどのように伝え、商品や提案方法へ反映していくか」をテーマに据えた。
当日は、欧州への事業展開に不可欠な「欧州食品接触材規制に関するセミナー」(講師:ジェトロ貿易投資相談課アドバイザー)や、多くの事業者が頭を悩ませる「価格設定とブランディングに関するセミナー」(講師:シンクシンクの川又俊明氏)を実施。その後、木工、鋳物、編組品、テキスタイルなど素材ごとに分かれたグループワークへと移行した。講義を聴くだけにとどまらず、参加企業同士の対話から自発的に課題や検証すべき点が引き出されたことが大きな特徴だ。「価格を下げるのではなく、商品のストーリー性をどう伝えるか」「現地のライフスタイルに合わせた商品の見直し」「SNSによる認知拡大」などについて、具体的な仮説や今後のアクションが数多く挙げられた。
価格設定とブランディングに関するセミナーの様子(ジェトロ撮影)
グループワークの様子(全てジェトロ撮影)
参加者からは、「素材の使い方や作り方など、ストーリー性は自社の強みになる」「他社の悩みを知り、自社で取り入れられるアイデアがあった」「具体的なマーケットを想定しながら臨む重要性を体感した」といった声が寄せられた 。また、「フロント商品(新規顧客との接点となる導入商品)の強化」や「海外向けインスタグラムの立ち上げ」など、次の一歩を見据えた取り組みに対する前向きなコメントも目立った。
今後は、今回立てた仮説を実際の海外バイヤーとの商談やテストマーケティングを通じて検証し、それぞれのブランド価値を磨きながら海外販路の拡大につなげていく。
(注)北欧、欧州のクラフト製品のバイヤーと連携したマーケティング支援を行い、海外展開に向けた実践的なサポートを提供するプログラム。
(柴田桃佳、狩野奈津子)
(日本、北欧)
ビジネス短信 5cd4f1c58b69b454





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