欧州委の研究機関、包装材の傾向を分析、プラスチックは拡大傾向
(EU)
ブリュッセル発
2026年07月31日
欧州委員会の共同研究センター(JRC)は7月6日、域内人口の97%を占める加盟19カ国(注)で市場投入された包装材(ガラス、プラスチック、金属、紙・段ボール、複合材料)のデータ(2011~2025年)を分析した報告書
を発表した(2026年7月27日記事参照)。
対象国で2025年に市場投入(上市)されたプラスチック包装材は590万トン、1人当たり平均14キログラムに相当した。国別でみると、スウェーデンの8.03キログラムからドイツの15.62キログラムとばらつきがみられた(添付資料表1参照)。
プラスチックの種類をみると、ペットボトルなどに用いられるPET(ポリエチレンテレフタレート)が消費者向けプラスチック包材の中で最大の割合を占めた。一方で例外もあり、フィンランド、アイルランド、オランダ、スウェーデンでは、PETの使用量は、幅広い食品・飲料包装に利用されるポリプロピレン(PP)を下回った。
報告書はまた、包装材の代替動向を調査するため、2024年のプラスチック包装材の市場投入量(重量ベース)の約45%を占める「飲料水」「フルーツジュース」「牛乳」「炭酸飲料」の4製品カテゴリーを分析した。この結果、使用される包装材の構成や素材間の代替傾向は、国や製品カテゴリーにより大きく異なることが分かった(添付資料表2参照)。
また、食品・飲料に対する1人当たりの支出と包装材の1人当たり使用量との間に相関関係は確認されなかった。その要因として、製品価格のばらつきが大きく、支出額が販売量を必ずしも反映しない点を指摘した。
(注)スウェーデン、ギリシャ、デンマーク、オランダ、フィンランド、スロバキア、チェコ、ポルトガル、オーストリア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ベルギー、アイルランド、ポーランド、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ
(大中登紀子)
(EU)
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