コートジボワール、国内企業初のIPP太陽光発電所が稼働

(コートジボワール)

アビジャン発

2026年07月17日

コートジボワール北部フェルケセドゥーグのソコロ2地区で7月3日、フェルケ太陽光発電所〔設備容量52メガワットピーク(MWp)〕の開所式が行われた。同発電所は70ヘクタールの敷地に最新鋭の太陽光発電パネル7万3,341枚を備えており、2024年4月に稼働したブンディアリ太陽光発電所に次ぐ国内2カ所目の太陽光発電所となる。

同発電所は年間90ギガワット時(GWh)のクリーン電力を発電し、年間3万9,000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減が見込まれる。エネルギーコストの削減に加え、農村地域の電化促進、若者層の雇用創出、エネルギー主権の強化などを通じた持続可能で包括的な開発への貢献が期待される。総工費は410億CFAフラン(約114億8,000万円、1CFAフラン=約0.28円)。同事業は、同国の大手建設会社PFOアフリカ(PFO Africa)の子会社PFOエナジー(PFO Energies)が主導する、国内企業として初の独立発電事業者(IPP)方式の太陽光発電事業だ。実施にあたり、西アフリカ開発銀行(BOAD)や新興アフリカ・アジア・インフラファンド(EAAIF)が資金協力を行った。

開所式に参加したテネ・ビラヒマ・ワタラ副首相兼国防相は、同発電所により37万世帯以上が恩恵を受け、家庭、学校、保健センター、企業が安定したエネルギーを利用できるようになると述べた。ママドゥ・サンガフォワ・クリバリ鉱山・石油・エネルギー相は、2035年までに再生可能エネルギー比率をエネルギーミックス全体の46.3%に引き上げるとの政府目標をあらためて表明した。今後、コロゴ、カティオラ、テングレラ、ブナ、コング、ボンドゥク、ダバカラ、トゥバなど複数の地域で太陽光発電所の建設が予定されており(2025年8月18日記事参照)、2035年までに太陽光発電設備容量を1,300メガワット(MW)超に拡大することを目指すと発表した。さらに、技術・資金協力パートナーに対し、同国への支援継続を呼びかけた。なお、同国の電力普及率は、2011年の33.1%から上昇し、現在は90%を超えている。

PFOアフリカのクライド・ファクーリー取締役は、同発電所が同国企業による初のIPP太陽光発電所である点を強調し、発電した電力は国内送電網に供給され、安定したクリーンな地域エネルギー源として北部地域に直接的な恩恵をもたらすと述べた。また、建設段階ですでに600人以上の雇用が創出されたと指摘した。 

(長屋幸一郎、橘欣子)

(コートジボワール)

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