サウジアラビアのゲーム向け通信パフォーマンス、第1四半期は前年同期比54%の改善を記録、CST報告書

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年07月09日

サウジアラビアの通信・宇宙技術委員会(CST)は6月25日、2026年第1四半期(1〜3月)のオンラインゲーム通信環境に関する報告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同報告書は電気通信事業者間の競争促進や市場の透明性向上、最適なゲーミング環境の提供などを目指す「ゲームモード(注1)」イニシアチブの一環であり、投資家や関係者への有益な市場データの提供を目的としている。報告書によると、同国内における主要オンラインゲームの通信パフォーマンスが、前年同期比で54%の大幅な改善を記録した。

プラットフォーム別のダウンロード速度指標では、通信事業者モバイリー(Mobily)がSteam(注2)で100%の評価を獲得した。PlayStationプラットフォームではモバイリー、STC、サラーム(Salam)の通信会社3社が98%で同率首位に立ち、XBOXプラットフォームでもモバイリーが98%を記録し首位となっている。主要ゲームタイトル別の応答速度(Ping)首位獲得通信会社の一覧は添付資料表参照。

通信・宇宙技術委員会は今回の報告書を通じ、宅内ネットワークの適切な設定方法や接続機器の効率化といった、オンラインゲーム向けインターネット品質向上のための具体的なガイドラインを共有した。さらに、ユーザー自身が通信性能や主要アプリ・ゲームの品質を追跡できるFTTH(注3)インターネット測定端末「ミキヤース(Meqyas、注4)」への登録・参加を呼びかけている。同報告書は最新のトレンドゲームやパフォーマンス指標を反映するため四半期ごとに更新されており、ゲーミングコミュニティーに対する通信事業者の貢献度を可視化する役割も担っている。

(注1)CSTが主導する、国内のオンラインゲーム・eスポーツセクターの発展支援プロジェクト。四半期ごとに通信事業者の応答速度やダウンロード速度の測定結果を公表し、事業者間の競争促進や通信環境の最適化、市場の透明性向上を図る役割を担う。

(注2)米国のバルブが運営するPC(パソコン)ゲームなどの販売・購入やゲームユーザー同士の交流が可能なオンラインプラットフォームで、1日に約4,000万ユーザーが同時接続している。

(注3)FTTH(Fiber To The Home)は、各家庭や建物まで光ファイバーケーブルを直接引き込む通信インフラ形態。従来の電話回線(ADSL)や同軸ケーブルなどと比較して電磁波ノイズの影響が少なく、高速・大容量かつ低遅延なブロードバンド通信が可能となる。

(注4)CSTが2018年に開始した国内のインターネット通信品質(ブロードバンドおよびモバイル通信)を正確に測定・分析するための国家イニシアチブ。希望するユーザーに「Meqyasデバイス」と呼ばれる専用のFTTH測定端末を無償で配布。実際の通信環境データ(ダウンロード/アップロード速度など)を24時間体制で収集し、市場の透明性を高める役割を果たす。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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