量子産業国際団体ICQIAに新メンバー加盟、創設時から参画のQ-STARに聞く
(EU、スペイン、日本、英国、韓国)
ロンドン発
2026年06月04日
日本の量子関連産業団体である量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR
)は5月18日、スペイン・ビルバオで開催された量子分野見本市「Q-Expo」で、みずからも創設メンバーとして参画する量子産業団体国際カウンシル(International Council of Quantum Industry Association:ICQIA)への、英国UKクオンタムと韓国のKQIAの2機関の新加盟に係る式典で署名した。同日、Q-STARで海外産業連携ワーキンググループ長を務める東芝の森弘史氏に概要を聞いた。
Q-STAR・森弘史氏(ジェトロ撮影)
(問)ICQIAの概要および役割とは。
(答)ICQIAは、日本(Q-STAR)、欧州(QuIC
)、米国(QED-C
)、カナダ(QIC
)の4者で2023年に創設された国際カウンシルだ。主に量子分野のサプライチェーン構築、市場開拓、人材交流や、国際基準・知的財産管理などのルール形成を通じ、グローバルレベルでの量子エコシステムの強化を図っている。
(問)今回の規約改定のポイントは。
(答)日本、欧州、米国・カナダの4カ国・地域以外にも強力な量子エコシステムを有する国・地域があるため、それらとも連携を強化し、量子ビジネスの展開を一層加速させることを狙っている。具体的には、今回英国のUKクオンタム(UKQuantum
)および韓国のKQIA
が新たにアライアンスに加わった。例えばUKクオンタムと Q-STARは2025年4月に量子技術の商用化や政策の方向性の調整に関する協力覚書を結んでおり(プレスリリース
)、ICQIAでも類似テーマについて毎月協議をしているところ、今回ICQIAに同団体が加わることで、効果的・効率的に情報共有や国際連携が行えるようになる。
ICQIA拡大に係る規約改定署名式の様子(Q-EXPO提供)
(問)欧州との関係をどのように捉えているか。
(答)ビジネスの予見性が低い状況の中、ミドルパワーの結集という観点で、欧州は非常に重要な地域である。「ホライズン・ヨーロッパ」への日本の準加盟の発表もあり(2025年12月26日記事参照)、今後は一層距離も縮まっていくことが見込まれる。Q-STAR会員企業の数社も欧州展開を始めており、さらに増えることが期待される。Q-STARという1つの看板の下で、今回それら企業とともに欧州のイベントに参加できたことは意義深く感じている。
(蒲田亮平)
(EU、スペイン、日本、英国、韓国)
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