アルジェリア国有鉄道、最大124両の機関車調達で国際入札を実施
(アルジェリア、ベルギー、フランス)
パリ発
2026年06月24日
アルジェリア国有鉄道(SNTF)は、標準軌(1,435ミリ)鉄道網向けに、既存の機関車305両の3分の1以上に当たる最大124両の電気式ディーゼル機関車を調達する国際入札の実施について、「アルジェリ・エコ」(6月10付)などの現地複数メディアが伝えた。基本契約は85両で、高出力貨物用60両、入れ替え用25両が対象。スペアパーツおよび保守用工具や設備の供給も含まれる。さらに、旅客輸送向け高出力機関車39両の追加オプションが設定されている。
募集対象は機関車メーカーに制限され、過去10年間に類似機関車を納入した鉄道事業者による実績証明(2件以上)や、直近5年間のうち業績上位3年分の監査済み財務書類の提出が求められる。提出期限は現地時間7月20日正午とされている。
本調達は、SNTFが2024年11月に公表した、2035年までの3,780億アルジェリア・ディナール(約4,530億円、AD、1AD=約1.19円)の鉄道近代化計画投資の一環で、路線の電化や複線化などのインフラ整備と輸送力強化を目的とする。
現在、運営中の国内鉄道網は約4,200キロメートルでアフリカ第2位の規模となっているが、政府は2030年までに同網を1万キロメートルへ倍増させる予定。2025年12月、アフリカ開発銀行(AfDB)は、2028年に開通予定の首都アルジェと南部タマンラセット間を結ぶ鉄道路線の第1期整備に対し、7億4,700万ユーロの融資を承認した。また、2026年2月に約950キロメートルの西部鉱山鉄道(ガラ・ジェブリット~ティンドフ~ベシャール線)が開通したほか、約420キロメートルの東部のリン鉱石輸送鉄道(アンナバ~テベッサ線)建設が進行している。
SNTFはリン鉱石輸送鉄道の輸送力強化に向け、2026年4月、鉄道車両製造国営公社フェロビアル(Ferrovial)と、800両の専用貨車供給に関する契約を締結している。アルジェリアはトラムおよび動力分散式列車の国内製造に向け、2011年、フランスの鉄道車両大手アルストム(Alstom)、フェロビアル、アルジェ地下鉄公社と合弁会社シタル(Cital)を設立。2016年からSNTFも出資している。2025年6月にベルギー機械エンジニアリング大手のジョンコックリルはシタルとアルジェリア初の機関車国内製造に関する覚書に署名しているが、進捗や生産開始の有無は、その後公表されていない。アルジェリアにおいては、自動車などの産業分野で国内生産、調達要件の厳格化が進んでいる(2026年4月14日記事参照)。
(ピエリック・グルニエ)
(アルジェリア、ベルギー、フランス)
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