コカ・コーラ、広州市と江蘇省昆山市で新工場が稼働
(中国)
広州発
2026年06月10日
中国でコカ・コーラ事業を展開する広東太古可口可楽は5月27日、広東省広州市において「大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)スマートグリーン生産拠点」が稼働開始した(2024年5月31日記事参照)。
この新工場は、広東省の重点プロジェクトに位置付けられている。総投資額は12億5,000万元(約288億円、1元=約23円)、敷地面積は約12万8,000平方メートルで、生産ラインを13本設置する計画。年間生産能力は約150万トンを見込んでおり、新工場の稼働により同社の生産能力は大幅に増加する見通しだ。
新工場は、中国政府が推進する「人工知能(AI)+製造」政策(2025年11月10日記事参照)を背景に、グリーン・スマート工場の理念に基づき設計・建設された。生産・物流・環境保全の各分野で高度化が進められている。
生産面では、全工程を自動化した生産ラインを導入した。ペットボトルラインは1時間当たり最大6万3,000本、缶ラインは1時間当たり最大9万缶の処理能力を備え、いずれも業界トップ水準としている。物流面では、高さ約30メートルの自動立体倉庫を新設し、標準ケースで最大376万ケースの飲料を同時に保管できる体制を構築した。空間利用率は従来型の倉庫と比べて約3.4倍に向上し、ビッグデータやAIの活用により、仕分け作業時間は従来の2時間から20分へと大幅に短縮された。環境保全の面では、新工場の建物はLEEDゴールド認証(注)の基準を採用し、中国の節水認証を取得した節水機器の全面導入により、屋内の水使用効率も向上した。また、製品の低炭素化において、500ミリリットル製品の場合、ペットボトル本体およびキャップの軽量化により重量を6.47%削減し、原材料使用量および炭素排出量の低減につなげた。
前日の5月26日、江蘇省昆山市でも同社の新工場が稼働を開始した。太古可口可楽の蘇薇社長は両新工場の稼働開始について、同社が2023年に掲げた「今後10年間で中国に120億元以上を投資するというコミットメントを具体化する取り組みの一環である」と述べた。
(注)米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運営する、環境に配慮した建物に与えられる認証制度で、Leadership in Energy & Environmental Designの略。取得したポイントの合計によって認証のレベルが決まり、ゴールドはプラチナに次いで2番目のレベル。
(黄子珊)
(中国)
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