中国EVメーカーの小鵬汽車、北アフリカで販売・サービス体制を拡充

(中国、エジプト、モロッコ、チュニジア)

広州発

2026年06月16日

中国の新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(XPeng)は6月6日、北アフリカ地域での事業展開の進捗を公表し、エジプト、モロッコ、チュニジアの3カ国で販売およびアフターサービス体制の整備を加速させていることを明らかにした。

同社は2024年8月、今後10年間でグローバルな「AI(人工知能)カー」メーカーへ成長する方針を打ち出し、同期間に年間100万台のAIカーを販売するとともに、売上高の半分を海外市場で確保する目標を掲げている(2024年12月12日付地域・分析レポート参照)。

北アフリカでの拠点整備として、2025年12月にエジプトのカイロで延べ床面積約2,000平方メートルのフラッグシップサービス拠点を開設し、市内の複数拠点と合わせて、同国のサービスネットワークを構築した。また、2026年4月にはモロッコの高級車販売グループSMEIAと提携し、カサブランカに都市型フラッグシップ店舗を開設。続く5月には、チュニジアで現地パートナーのXP CARS Tunisiaと共同でブランド発表会を開催し、スポーツ用多目的車(SUV)モデルの「G9」「G6」を投入するとともに、延べ床面積約2,500平方メートルの販売・サービスセンターを設置した。

同社はエジプト、モロッコ、チュニジアの3カ国を北アフリカにおける「戦略的トライアングル」として中核に位置づけ、各国の販売・サービス・物流機能を相互補完させながら、中東・アフリカ地域での事業基盤の強化を進める。

国際エネルギー機関(IEA)によると、アフリカのEV販売台数は2023年の約4,000台から2025年には約2万5,000台に拡大した。うち、エジプト(約7,900台)、モロッコ(約5,500台)、南アフリカ共和国(約3,800台)の3カ国で2025年の同地域販売台数の約7割を占めた(2026年5月29日記事参照)。また、米国コンサルティング会社アリックスパートナーズは、中東・アフリカ市場における中国ブランドのシェアが2030年までに34%に拡大するとの予測を示しており、同地域を中国自動車メーカーにとっての重要な成長市場と位置付けている。

(黄子珊)

(中国、エジプト、モロッコ、チュニジア)

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