米国とイランの停戦合意の支持は3割、米世論調査

(米国)

調査部米州課

2026年06月24日

経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブは6月23日、イラン紛争などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。米国とイランが締結した停戦合意を支持すると回答した割合は32%にとどまり、不支持が22%、どちらともいえないは44%だった。支持政党別では、共和党支持者の過半(53%)が支持するが、無党派層は過半(53%)、民主党支持者は44%がどちらともいえないと回答した。

合意項目については、「イランが核兵器開発をおこなわないこと、米国とイランがイランの濃縮ウランの処分について交渉すること」「ホルムズ海峡の再開と60日間の通航料無料化」はいずれも69%、「イラン産原油輸出に対するすべての制裁解除と、凍結されている数十億ドル規模のイラン資産の解除」は41%が支持する。一方、「米国とそのパートナー国が、イランの復興と経済発展のために3,000億ドルを提供する計画を策定する」は、23%の支持にとどまった。

イラン紛争で誰が勝利したかとの問いに対しては、米国が25%で、イラン(22%)と回答した割合とほぼ同じで、いずれも勝利していないが41%だった。

ドナルド・トランプ大統領の純支持率(支持率と不支持率との差)は前週にマイナス17ポイントまで回復した(2026年6月18日記事参照)が、今回は支持率36%、不支持率58%で純支持率はマイナス22ポイントに拡大した。

8割弱はイラン紛争を終結させるべきと回答

CBSニュースが6月中旬に実施した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)によれば、トランプ氏のイラン情勢への対応について、不支持が64%と支持(36%)を大きく上回った。

イラン紛争は直ちに終結するべきと78%が回答した。米国が、イランの核開発プログラムを永久に停止させていないと69%が回答した。

「軍事作戦」「戦略的利益」「経済的利益」の観点からイラン紛争を見た場合、「軍事作戦」は比較的「成功した」とみる割合は相対的に高かったものの、37%にとどまり、「成功していない」(38%)とほぼ同率だった。「経済的利益」「戦略的利益」のいずれも「成功していない」が47%、45%と半数近くで、「成功した」はそれぞれ28%、29%だった。

イラン紛争は解決した問題よりも、さらに多くの問題を生み出したと57%が回答した。

イラン情勢を受けて、今後数週間でガソリン価格が下がると42%が期待しているが、35%は変わらないとする。ホルムズ海峡の石油輸送がイラン紛争前の状況に戻ると60%が回答したが、40%はイランが石油輸送を阻止するだろうとみている。

(注1)実施時期は2026年6月19~22日。対象者は全米の成人1,679人。

(注2)実施時期は2026年6月17~19日。対象者は全米の成人2,519人。

(松岡智恵子)

(米国)

ビジネス短信 49bf68029fc57886