労働党党首後任の有力候補バーナム氏、メイカーフィールド下院補欠選挙で勝利

(英国)

ロンドン発

2026年06月24日

英国イングランド北西部のメイカーフィールド選挙区で下院補欠選挙が6月18日に行われ、グレーター・マンチェスター市長(注1)で労働党候補者のアンディ・バーナム氏が勝利した。

通信社PAメディアによると、バーナム氏が2万4,927票を獲得し、右派リフォームUKのロブ・ケニオン氏に対し9,231票の差をつけて勝利した。得票率は労働党が54.8%だったのに対し、リフォームUKは34.5%にとどまった。メイカーフィールド選挙区の投票率は58.7%で、総投票数は4万5,476票だった。

5月7日に行われたイングランドの地方議会選挙で労働党が大幅に議席を減らしたことを受け(2026年5月14日記事参照)、労働党党首後任の有力候補の1人としてバーナム氏の名が挙がったが、同氏が党首選挙に立候補するには下院議員に選ばれる必要があった。メイカーフィールド選挙区の労働党議員ジョシュ・サイモンズ氏(当時)が5月、バーナム氏が同選挙区から立候補し下院議員として復帰できるよう自ら議員を辞任したことを受けて、補欠選挙が実施された。

バーナム氏は勝利演説の中で、補欠選挙でリフォームUKを相手に圧勝したことを英国政治の「転換点」だと強調し、労働党にとっては「今こそ変革のための最後のチャンス」だと主張。また、バーナム氏はマンチェスター市長としての経験を踏まえ、地域社会のニーズをよく理解している各地域の長により大きな権限を与える「マンチェスター主義(Manchesterism)」を全国規模で再現することなどを公約した。また、「英国のための新たな道を切り開くつもりだ」とも語ったが、党首選立候補に関する言及はなかった(「BBC」6月19日)。

キア・スターマー首相は6月19日、バーナム氏の勝利を祝福し、リフォームUKの勢いが衰えつつあると発言。一方で、労働党党首選の実施は国を「混乱」に陥れる恐れがあると警告するとともに、仮に党首選が実施されることになれば、自ら立候補すると表明していた。

またタイムズ誌によれば、6月19日時点で、100人以上の労働党議員がスターマー首相の退陣を求めている、と報じられていた(注2)。

(注1)アンディ・バーナム氏は2026年6月18日(補選当日)時点では「現職市長」、下院議員に当選したため、市長職を辞職。

(注2)5月12日付BBCによると、労働党規則に基づき、現職党首の留任に不満を持つ議員が党首選を強行実施するためには、後任候補となる議員は議会内党員総数の少なくとも20%(すなわち403人のうち81人)からの推薦に加え、全地方支部の少なくとも5%または少なくとも3つの党系団体からの推薦を得る必要がある。なお、党系団体のうち少なくとも2つは労働組合でなければならない。

(バリオ純枝)

(英国)

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