BOE、成都市の工場で出荷式開催、第8.6世代AMOLED量産実現は中国初

(中国)

成都発

2026年06月30日

中国大手ディスプレーメーカーの京東方科技集団(BOE)は617日、四川省成都市で第8.6世代(注)アクティブマトリックス式有機ELAMOLED)工場の出荷式を開催したと発表した。同社によると、第8.6世代AMOLED生産ラインとして量産を実現したのは中国で初めて。

同工場は第8.6世代AMOLED工場として、20243月に着工し、20255月には予定より約4カ月早く製造装置の搬入を開始した(2025年5月28日記事参照)。総投資額は630億元(約14,490億円、1元=約23円)で、中国西南地域において最大級の単一工業プロジェクトとなる。同工場では主にノートパソコンやタブレット端末用の中型有機ELディスプレーを生産し、生産能力は月間32,000枚のガラス基板を予定している。

出荷式に出席したBOEの陳炎順董事長は「今回の量産により、中国国内における高世代AMOLED生産ラインの空白を埋め、技術の牽引役として中国の有機ELディスプレー産業を構築していく」と述べた。また、産業チェーンの連携強化とエコシステム整備を通じて電子情報産業の高度化を図る考えを示した。今回の出荷式にはレノボ(Lenovo)、エイスース(ASUS)、小米(シャオミ)、中興通訊(ZTE)などの主要顧客が参加し、製品の引き渡しが行われた。

BOEによると、同社は既に成都市、綿陽市(四川省)、重慶市に第6世代フレキシブルAMOLED生産ラインを3本有している。今回の第8.6世代AMOLED生産ラインは四川省、重慶市において4本目となり、同地域を中心に有機EL産業クラスターの形成を進めるとしている。

(注)「第〇世代」はディスプレーの基になるガラス基板のサイズを表すもので、次世代になるほどサイズが大きくなり、第8.6世代は2,290×2,620ミリメートル(㎜)。ディスプレーは液晶、有機EL、マイクロLEDなどに分類される。

(王植一)

(中国)

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