ウィーンでコソボ経済フォーラムが開催
(コソボ、西バルカン、オーストリア、日本)
ウィーン発
2026年06月18日
コソボの経済統合と成長への道筋を検討するイベント「Vienna Economic Forum – Meet Kosovo in Vienna 2026」が6月9日、ウィーンで開催された。アドリア海から黒海に至る地域の経済協力と対話促進を目的とする国際枠組み「ウィーン・エコノミック・ビジネス・フォーラム」が主催した。本イベントでは、コソボのアルビン・クルティ首相が登壇し、欧州統合を見据えた経済統合を軸に、投資環境整備と経済発展の加速を訴えた上で、ユーロ採用による為替リスクの排除や法人税率10%といった競争力の高い制度に加え、EU加盟に向けた明確な道筋に基づく規制の予見可能性を強みとし、「長期投資に適した安定的な投資環境」を訴求した。サプライチェーンの多様化や西バルカン諸国への進出を目指す企業にとって有望な投資先である点に言及した(RKSニュース6月9日)。
岩間公典駐オーストリア兼駐コソボ日本大使も参加し、日本とコソボの経済関係について述べた。大使は、日本企業によるビジネス関係強化と相互利益に資する成長促進へのコミットメントを強調するとともに、2025年11月にジェトロ主導で実施したコソボへのビジネスミッションに言及。同ミッションでは、コソボ投資・企業支援庁(KIESA)の協力のもと「コソボ日本・ビジネスフォーラム」や政府高官との会合、企業訪問などを実施したことを紹介した(2025年12月2日記事参照)。さらに、日本が2018年に安倍晋三首相(当時)のもとで開始した「西バルカン協力イニシアティブ」にも触れ、EU加盟に向けた社会経済改革支援や地域協力促進を目的に、ODAや知見共有を通じた支援や、コソボでの持続可能な観光分野での能力強化事業などを進めていることを説明した。
フォーラム会場内の様子(ジェトロ撮影)
コソボおよび周辺地域におけるインフラプロジェクトのパネルセッションでは、日立レールオーストリア最高経営責任者(CEO)兼カントリーディレクターのハナ・デレマン氏が登壇。コソボのディマル・バシャ・インフラ・交通相臨席のもと、バルカン地域を東西・南北に結ぶ欧州広域交通回廊である回廊8号線および10号線の早期完成の重要性を指摘し、同整備が進めば日立レールとして同国鉄道インフラ整備プロジェクトへの貢献に積極的に参画する用意があると述べた。
ジェトロは、2025年のビジネスミッションに続き、日本・コソボの更なるビジネス関係強化に向け支援を続けていく。
(金子マヌエル)
(コソボ、西バルカン、オーストリア、日本)
ビジネス短信 0620f92e38252143





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