コソボ政府、日本企業のビジネス参入に期待、ジェトロがミッション派遣
(コソボ、西バルカン、中・東欧、日本)
ブダペスト発
2025年12月02日
ジェトロは11月18~21日に、コソボとアルバニアにビジネスミッションを派遣した。このミッションでは、環境、エネルギー、インフラ分野におけるビジネスチャンスを探ることを目的に、日本企業11社11人がコソボのプリシュティナ、ドレナス、アルバニアのティラナ、デュラスを訪問し、現地関連企業・施設の視察やビジネスフォーラムに参加した(アルバニアへのミッション派遣については2025年12月2日記事参照)。
コソボでは18日、首都プリシュティナ市内のホテルで、「コソボ日本・ビジネスフォーラム」を開催し、両国の政府や企業の関係者ら約110人が出席した。冒頭、コソボのロゼタ・ハジダリ産業・起業・貿易相や岩間公典駐コソボ日本大使、ルルジン・ラフナ・コソボ商工会議所会頭があいさつを行った。また、ミッション団長を務めるジェトロの石原圭昭海外ビジネスサポートセンター部長が、最近の欧州における日本企業の進出動向と西バルカン諸国とのビジネス可能性について基調講演を行った。続いて、コソボ投資・企業支援庁(KIESA)が同国の投資環境を説明し、環境・空間計画・インフラ省や経済省が環境、エネルギー、インフラ関連のプロジェクトを紹介した。また、両国企業による自社事業のプレゼンテーションのほか、ネットワーキングや商談会も行われた。
コソボ日本・ビジネスフォーラム(ジェトロ撮影)
同日には、現地の火力発電所(コソボAおよびB)を訪問して施設内を視察し、1960年代から稼働する同施設が抱える課題や今後の改修工事予定などについて説明を受けた。
火力発電所視察(ジェトロ撮影)
その後、ビヨサ・オスマニ・サドリウ大統領を表敬訪問した。同大統領は、コソボの人口ピラミッドは理想的な形状を成しており、若くて競争優位な労働力が豊富で、日本企業のビジネス参入を期待していると表明した。
オスマニ大統領表敬訪問(ジェトロ撮影)
翌19日には、ドレナスにある工業団地を訪問し、外資系の入居企業2社を視察した。また、近隣の廃棄物リサイクル施設を訪問し、現状について説明を受けた。
(宮内安成)
(コソボ、西バルカン、中・東欧、日本)
ビジネス短信 8712e5654817cd4f




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