ブルガリア、ラデフ首相率いる新内閣が発足
(ブルガリア)
ブカレスト発
2026年05月11日
4月19日に行われたブルガリア議会選で単独過半数を獲得した新政治勢力「前進するブルガリア(PB)」の代表であるルメン・ラデフ前大統領(2026年4月21日記事参照)は5月7日、イリヤナ・ヨトバ大統領から新政権樹立の委任状を受け、自身を次期首相とし、副首相4人(うち2人は閣僚兼務)と閣僚16人からなる組閣案を提出した。憲法に基づき、同国議会は5月8日、ラデフ氏の首相任命と閣僚人事を承認した(「ロイター」5月7日、5月8日)。
発足した新内閣は、ラデフ氏を首相とする計21人で構成(添付資料表参照)。このうち副首相のガラブ・ドネフ氏は財務相を兼任、アレクサンドル・プレフ氏は経済・投資・産業相を兼任する。
ヨトバ大統領は新政権の樹立をラデフ氏に委任する際、「長年の政治危機を経て、圧倒的多数を獲得し第1党となったPBに、国民と欧州のパートナー諸国は安定した政治体制を期待している」と述べた上で、社会保障給付の安定、2026年度予算の策定・採択および2027年度予算の策定、ビジネス・経済・エネルギー分野の発展に向けた対応、対外的な課題など、重要な決定が控えていると指摘した。これに対しラデフ氏は、過去9年間で27回にわたり政権交代が繰り返されてきたことを指摘し、「国民は前回の選挙で声を挙げ、繰り返される政治危機に終止符を打った」と述べ、喫緊の課題としては、インフレ抑制、2026年度の予算編成、最高司法評議会の新選出公共サービス部門(PSU)における資金の浪費を徹底的に回避することを挙げた(「ブルガリア国営ラジオ放送局(BNR)」5月7日)。
ラデフ新首相は、5月8日の政権交代式典で「新政権は、ブルガリアにおける安定した戦略的統治体制の確立に向けた第一歩であり、その唯一の目標は、ブルガリアを現代ヨーロッパ国家として発展させることである」と述べた。式典後、同氏は記者団に対し、「政府の初会合を同日中に開催する予定であり、一刻も無駄にできない」と語った(「ブルガリア通信社(BTA)5月8日」)。
(岡井理紗)
(ブルガリア)
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