ブルガリア議会選挙、前大統領率いる新政治連合が単独過半数を獲得し勝利
(ブルガリア)
ブカレスト発
2026年04月21日
ブルガリアで4月19日、議会選挙が行われ、前大統領ルメン・ラデフ氏が率いる新政治連合「前進するブルガリア(PB)」が得票率44.6%と他党を大きく引き離して勝利し、単独過半数の議席を獲得することが確実となった。同国で最も長く首相を務めたボイコ・ボリソフ氏が率い、汚職と政府予算案に対する大規模な抗議デモを受けて2025年12月に内閣総辞職をしたローセン・ジェリャスコフ首相が所属する政治連合「ブルガリアの欧州における発展のための市民(GERB)・民主勢力同盟(SDS)」は、得票率13.4%にとどまった。
次いで、親EU政治連合の「変革党(PP)・民主主義的なブルガリア(DB)」が得票率12.6%と続いた。デリャン・ペエフスキ氏を党首とし、司法・警察に強い影響力を持つとされる「権利と自由のための運動(MRF-NB)」が7.1%、親ロシア政党「再生(Revival)」が4.3%の得票率をそれぞれ記録した。また、ブルガリア社会党(BSP)は得票率3.0%で、同党史上初めて議席を失う見込みだ(4月20日「ドネブニク」)。
選挙前の世論調査でもラデフ氏率いる新政治連合が優位とみられていたものの、一政治連合が単独過半数を取得するのは1997年以来となる。ラデフ氏は政権運営や連立政権に関するメディアからの質問を避けつつも、次期第52回国民議会の最優先目標として、最高司法評議会と検事総長の選出を挙げた(4月20日「ドネブニク」)。
PBは政治綱領として、少数の特権階級による支配体制の解体、平和の維持とブルガリアの武力紛争への関与の防止、貧困とあらゆる形態の社会的排除および差別の克服、ならびに男女平等の確保と所得の適正化、加速的かつ持続可能な経済発展と財政の安定などを打ち出している。さらに、ハイテク技術と人工知能(AI)への注力、近代的なインフラ整備、質の高い教育と医療の実現を目指すとしている。外交政策では国益保護を重視しつつ、EU・NATOでの政策形成への積極的関与、NATOの集団防衛強化、ならびにEU・NATO間およびEU・米国間の協力深化を掲げている。
(岡井理紗)
(ブルガリア)
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