トヨタ、インド西部に新たな車両生産工場を建設、2029年前半に稼働へ

(インド)

ムンバイ発

2026年05月14日

トヨタ自動車のインド法人トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は5月11日、西部マハーラーシュトラ州(MH州)チャトラパティ・サンバジナガール(旧オーランガバード)近郊のビドキン工業団地に、新たな車両生産工場を建設すると発表した。新工場は2029年前半の稼働を予定し、急成長するインド市場での事業基盤強化と、将来的な国外の周辺地域向け供給拠点の確立を目的とする。

新工場の年間生産能力は10万台、従業員数は約2,800人を想定している。プレス、溶接、塗装、組み立てといった主要工程を備え、新型スポーツ用多目的車(SUV)の生産を予定している。SUVはインド市場で需要拡大が続くセグメントで、トヨタは商品競争力と供給力を同時に高める狙いだ。生産された車両はインド国内に加え、周辺国・地域への輸出も視野に入れる。

TKMは現在、南部カルナータカ州ビダディに2つの製造工場を有している。第1工場は1999年に稼働し、イノーバ・クリスタやフォーチュナーなどを生産、年間13万2,000台の生産能力を持つ。第2工場は2010年に稼働し、カムリ・ハイブリッドやアーバンクルーザー・ハイライダーなどを生産、年間21万台の生産能力を持つ。現在、ベンガルール市内に建設中の第3工場(2026年完成予定、年間生産能力10万台、2023年11月28日記事参照)と今回発表の新工場が加わることで、インド国内の工場は計4拠点体制となる。これにより、年間生産能力は最大で54万2,000台規模にまで拡大する見込みだ。

(野本直希)

(インド)

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