2025年の国際線乗降客数、世界ランキングでドバイ国際空港が首位

(中東、アラブ首長国連邦、トルコ、カタール、世界)

調査部中東アフリカ課

2026年05月14日

国際空港評議会(ACI)ワールドは4月14日、2025年の「世界で最も忙しい」空港トップ10(暫定版)を外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます発表した。空港別国際線乗降客数部門ランキングにおいてアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港が世界首位となった。2025年の同空港の国際線乗降客数は9,519万人で、2024年比3.1%増、2019年比では10.3%増となった。また、同部門トップ10では中東地域から、6位にトルコのイスタンブール空港(6,661万人)、10位にカタールのハマド国際空港(5,434万人)がにランクインした。

他の部門においても、総旅客者数(注)ではドバイ国際空港が利用者数9,519万人で、2024年に引き続き2位を維持している(羽田国際空港は9,168万人で3位)。他方、航空機の離着陸数においてはイスタンブール空港が約55万便で10位だ。航空貨物部門でハマド国際空港が261万トンで8位につけている。

2026年2月28日の米国・イスラエルとイラン間の軍事衝突以降、上記空港のうち、ドバイ国際空港およびハマド国際空港がイランによる攻撃の対象となった。3月上旬には両空港が一時閉鎖される事態となり、同月の湾岸協力会議(GCC)諸国からの訪日外客数が前年同月比で半減するなど(2026年4月24日記事参照)、大きな影響が生じた。現在は両空港とも部分的に運航を再開しているが、公式サイトでは、渡航前に航空会社へ最新のフライト情報を確認することや、有効かつ確約済み航空券の取得が推奨されている。

中東情勢の影響は航空貨物市場にも及んでいる。4月29日の国際航空運送協会(IATA)の発表によると、2026年3月の世界の航空貨物需要は前年同月比で4.8%減少した。IATA事務局長のウィリー・ウォルシュ氏は、需要減少の原因について、アジアの旧正月後における例年の落ち込みに加え、「中東における軍事衝突により湾岸地域の主要ハブ空港で深刻な混乱が生じたためだ」と述べた。

中東情勢悪化と世界各国の動きはジェトロ特集「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」を参照。

(注)国内線・国際線乗降客数に、トランジット客数を加えたもの。

(中村周)

(中東、アラブ首長国連邦、トルコ、カタール、世界)

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