タイ首相、中国外相と会談、先端技術の投資拡大へ
(タイ、中国、中東)
バンコク発
2026年05月01日
タイのアヌティン・チャーンウィーラクーン首相は4月24日、バンコクにある首相府で中国の王毅外相との会談を実施
した。
両国は、互いの発展戦略に沿った「共同行動計画」の策定を推進する方針を示し、経済・技術・安全保障協力で具体的な成果を目指すとした(「バンコク・ポスト」紙4月25日付)。タイ外務省(2025年2月8日付)
によると、同計画では、半導体や電気自動車(EV)、電池、先端エレクトロニクスにおける供給連携の強化のほか、人工知能(AI)やヘルスケア、環境分野などの投資拡大のための協力が盛り込まれる見込みだ。
アヌティン首相は会談後の記者会見
で、中東情勢を踏まえ、エネルギー安全保障を確保する観点から、中国に対して、タイを中東からの原油輸送ルートに含めるよう検討を求めたと明かした。また、農業肥料(2026年4月13日記事参照)に関しては、中国に余剰分がある場合、タイの農家への供給を検討するよう要請したという。経済面では、タイは外国投資に門戸を開いており、特に自動車や先端技術、ロボット、AIなどにおける中国からの投資を支援する用意があると述べた。
同首相は翌25日、張建衛(Zhang Jianwei)駐タイ中国大使との夕食会に出席した〔タイ政府広報局(PRD)
〕。同会談では、両国間の外国投資に対する規制についても協議が行われた。両国は、法律に違反する事業者に対する監視強化で合意し、法令を順守したビジネス連携の重要性に合意したという。中国側からは、ロボットを含む先端技術における事業拡大について言及があり、同分野では、100億バーツ(約500億円、1バーツ=約5.0円)を超える新たな投資と、(投資に伴う)多くの雇用創出がタイで見込まれると説明があった。
今後については、2026年11月に中国がホストを務めるAPEC首脳会議への同首相の招待のほか、中国の李強首相によるタイ訪問に合意している。
(藪恭兵)
(タイ、中国、中東)
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