トヨタ、米テキサス工場の拡張を検討、約20億ドル追加投資へ
(米国)
ヒューストン発
2026年05月20日
トヨタ自動車が米テキサス州サンアントニオにおいて約20億ドルを投じた新たな車両組み立てラインの建設を検討していることが、5月15日、州当局への申請資料から明らかになった。既存の製造拠点に隣接するかたちでの拡張が想定されている。コードネーム「プロジェクト・オルカ」とされるこの計画は、提出書類によれば2026年から2030年までにかけて建設される予定だ。新たな組み立てラインでは2,000人の雇用創出を見込み、2028年に320人、2029年に1,440人、2030年に240人の雇用を計画している。
同工場はピックアップトラック「タンドラ」やSUV「セコイア」を生産する北米の主力拠点であり、今回の計画は旺盛な需要への対応に加え、米国内での生産強化を図る動きとみられる。新ラインの建設により、生産能力の増強と数千人規模の雇用創出が期待されるが、トヨタは現時点で生産車種や詳細計画を公表しておらず、最終決定には至っていない。
米国では製造業の国内回帰を促す政策環境を背景に、自動車メーカー各社が現地生産の強化を進めており、トヨタの今回の新ライン検討もこうした流れの一環といえる。同社は北米において5年間で最大100億ドルの投資を計画しており、3月にはケンタッキー州およびインディアナ州の生産拠点に総額10億ドルを投資すると発表した(2026年3月25日記事参照)。同社は2024年にもサンアントニオ拠点内に約5億3,100万ドルを投じ、リアアクスル(後輪軸)の新工場建設を開始しており、部品の内製化を通じた供給網の強化を進めている。
(キリアン知佳)
(米国)
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