ケララ州で新内閣が発足、サティーサン州首相が就任

(インド)

チェンナイ発

2026年05月22日

インドで5月4日に開票が行われたケララ(KL)州議会議員選挙の結果を受け(2026年5月8日記事参照)、KL州議会野党・インド国民会議派(INC)のV・D・サティーサン党首が5月18日、新州首相に就任した。同日には20人の大臣も就任し、INCから11人、連立を組むインド連合ムスリム同盟(IUML)から5人、その他連立政党から1人ずつの人事になった。IUML所属で産業・IT相に任命されたP・K・クンハリクッティ氏は6度目の入閣で、これまでKL州産業開発公社の設立や「アクシャヤ・プロジェクト」(注)を主導し、州内のデジタル基盤の拡大を推進している。

開票から組閣まで空白期間が続いた理由は、INC内部でサティーサン新首相を含む有力者3人のうち誰を新首相とするかで政争となり、最終的にニューデリーのINC指導部による決定を待ったためだ。それぞれの支援者がポスターや横断幕、SNSなどを通じて公然と争いを繰り広げた中、IUMLは一貫してサティーサン氏を支持していた。現地メディアは、今後、新首相が党運営の課題に直面する可能性がある一方で、IUMLが新政権で重要な役割を担い、両党が緊密に連携することを期待する声を報じている(「ニュー・インディアン・エクスプレス」5月15日)。

(注)アクシャヤ・プロジェクトとは、デジタルリテラシー向上のためにKL州が全土で展開しているプロジェクト。あらゆる層の人々にICTを提供し、行政サービスへのアクセス向上を目的に、州内各地に電子的な市民サービスが受けられる「アクシャヤeセンター」が整備されている。

(田村健)

(インド)

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