ルーマニアのコンスタンツァ港湾公社、モルドバのジュルジュレシュティ港の買収を完了
(ルーマニア、モルドバ)
ブカレスト発
2026年05月12日
ルーマニア政府は4月21日、国営企業コンスタンツァ港湾公社が欧州復興開発銀行(EBRD)からモルドバのジュルジュレシュティ国際自由港(GIFP)の運営会社ダヌベ・ロジスティクス(2026年2月19日記事参照)を買収する取引が完了したと発表した。
政府は本投資により、コンスタンツァ港の中・南欧地域における戦略的役割を一層強化し、EUと周辺地域を結ぶ地域輸送ハブとしての発展を目指す。また、将来的なウクライナ復興を支える拠点としての役割にも期待している。本取引はルーマニアとモルドバの経済および通商関係の強化、モルドバにおける貨物のサプライチェーン確保、ならびに両国間の戦略的パートナーシップの一層の深化に寄与するとの見解を示している。
本取引については、EBRDが2026年2月12日にコンスタンツァ港湾公社に売却することを発表していた(2026年2月19日記事参照)。
ジュルジュレシュティ国際自由港はモルドバ唯一の港として、主に穀物などのモルドバ産品の輸出を担っているほか、2022年のロシアによるウクライナ侵攻直後には、ウクライナのオデーサ港の代替港の1つとしてウクライナの輸出入を支える重要な役割も果たしてきた。地政学的に重要な位置付けにある同港について、今後はルーマニア政府主導によるさらなる開発が進められるとともに、将来のウクライナ復興支援への貢献も期待されている。
(太田響子)
(ルーマニア、モルドバ)
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