イラク新首相候補にサイディ氏、国民議会最大会派が指名
(イラク)
ドバイ発
2026年05月12日
イラク国民議会の最大会派である政治連合勢力「イスラム教シーア派調整フレームワーク(SCF)」は4月27日、新首相候補にアリ・ザイディ氏を指名し、ニザール・モハメド・サイード・アミディ大統領は同日、ザイディ氏に組閣を付託した。憲法上、首相候補は付託後30日以内に組閣案を国民議会に提出し、過半数の承認を得られれば新内閣が発足する。
報道によればザイディ氏は40歳前後で、政治や行政運営の経験はなく、ビジネスとアカデミアの現場でキャリアを築いてきた。以前はイラクの新興民間銀行であるアル=ジャヌーブ・イスラミック銀行の会長も務めていた。現在は農業・不動産・銀行・物流・再生可能エネルギーなど多分野に事業領域を持つ複合企業「ナショナル・ホールディング・カンパニー」の会長に加え、シャアブ大学およびイシュタル医療学院の理事長も務めているという(4月28日付「ザ・ナショナル」、トルコ国営通信)。
4月30日、米国のドナルド・トランプ大統領はザイディ氏に電話をかけ、新政権の組閣に向けた正式な任命について祝意を伝え、政権発足後にワシントンを訪問するよう公式に招待した。
SCFの声明によれば、ムハンマド・シヤーウ・スーダーニー首相およびヌーリー・アル・マーリキー元首相は次期首相就任と組閣に向けた立候補を取り下げた。マーリキー氏をめぐっては、トランプ大統領が首相就任に反対しているとの報道があった(2026年4月20日記事参照)。
(大野晃三)
(イラク)
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