ユニクロの大型物流施設がフィリピン・カビテ州で開業

(フィリピン、日本)

マニラ発

2026年05月01日

野村不動産とフィリピン財閥GTキャピタル傘下のフェデラル・ランドが設立した合弁会社フェデラル・ランドNREグローバル(FNG)は4月17日、ファーストリテイリングと共同で、マニラ首都圏郊外のカビテ州に「ユニクロ」の大型物流施設を開業した。同施設の延べ床面積は4万2,000平方メートルで、ユニクロにとって東南アジア最大規模の物流拠点となる。

カビテ州は近年、民間主導による大規模開発の進展を背景に、国内外の企業や投資家から、ビジネス、物流、投資の拠点として注目されており、今回の大型倉庫の開業もユニクロによる事業拡大・物流機能拡大の一環だ。一方で、FNGは同州周辺で複合開発「リバーパーク」を推進しており、北から「ゲートウエー」「ノース」「サウス」の3区域に区分されている。ユニクロの物流施設は、ノースエリアに立地する

FNGのトーマス・ミラソル社長は、ユニクロ物流施設の開業について、「企業と地域社会がともに成長し、人を中心とした統合空間を構築する」というリバーパークのビジョンを強化するものだと述べ、日本・フィリピン企業の長年にわたるパートナーシップを強調した。一方、ユニクロ・フィリピンのジェラルディン・シーアCOO(最高執行責任者)は、雇用創出と地域発展への貢献に加え、国内サプライチェーンのモデルとなる施設への期待を示した。

リバーパークでは、他のプロジェクトも開発が進んでいる。財閥SMグループが運営する大型商業施設「SMシティ・ジェネラルトリアス」は、敷地面積11ヘクタールを有し、2026年の完成を予定している。同施設はカビテ州ジェネラル・トリアス市初のSMモールとなる予定だ。また、私立アテネオ・デ・マニラ大学(2026年2月24日付地域・分析レポート参照)の新キャンパス開発は15ヘクタール規模で整備が進められており、2030年の開校が見込まれている。住宅分野では、住宅地「Yume at Riverpark」がすでに94%完成しており、2026年中の引き渡しを予定している。

今後は、リバーパーク・ゲートウエー地区の中層住宅開発や、完売済みのリバーパーク・ノース商業用区画の本格整備が進められ、小売りおよびビジネス活動の拡大が見込まれる。これにより、カビテ州のダスマリニャス地域では約74万人の雇用創出と約69万5,000人の居住が想定されている。

(杉山咲)

(フィリピン、日本)

ビジネス短信 722b2d999970aef5