国営ビーマン・バングラデシュ航空がボーイング14機を購入、国際線拡充に期待

(バングラデシュ、米国、日本)

ダッカ発

2026年05月08日

国営会社のビーマン・バングラデシュ航空は4月30日、米国航空機製造大手ボーイングに対して計14機の旅客機を発注した。このうち8機は需要の高い中東諸国への路線拡充を目的とする787-10型機、2機が欧州・北米向け長距離路線を意図する787-9型機、4機が中東・インド・東南アジアの各都市を結ぶ737-8型機となっている。

ビーマン・バングラデシュ航空のマネージング・ディレクター兼CEO(最高経営責任者)のカイザー・ソヘル・アフメド氏は「低燃費で先進的な新鋭航空機により、当社の保有機材が近代化し、運航パフォーマンスが向上し、国際路線網が拡大することで、世界の航空市場におけるバングラデシュの地位が強化されるだろう」と述べた。同社は現在19機のみで運航しており、今回の航空機購入は18年ぶりでかつ同国史上最大規模(約37億ドル)の契約となった。最初の機体の引き渡しは2031年11月に行われる予定で、以後2035年10月までに全機体が納入される見込みだ。米国輸出入銀行が融資を提供する。

ボーイングからの航空機の調達は、バングラデシュにとって対米貿易赤字を減らし、関税の軽減を確保するための一環とみられる。政府は2025年の相互関税交渉の過程で、ボーイングから航空機を計25機発注すると明らかにしていた(2025年8月4日記事参照)。また、2026年4月22日に民間航空・観光省で行われた会議の中で、ビーマン・バングラデシュ航空は2026年中にヤンゴン、マーレ、ニューヨーク、2028年までに昆明、バーレーン、2029年までにシドニー、武漢、ジャカルタ、ソウルへの就航計画を明らかにしており、新たな航空機は将来的な国際線の拡充に寄与することになる(4月22日「ザ・デイリー・スター」)。

なお、4月22日の会議では、民間航空・観光省のM ラシドゥザマン・ミラット副大臣がダッカ~成田便の2026年6月中の再開に向けて必要な準備を進めるよう指示した。同路線は2025年7月1日から運休しており、実現すれば約1年ぶりの運航再開となる。同副大臣は、運営事業者との交渉が長期化しているハズラット・シャージャラール国際空港第3ターミナルについてもめどをつけ、2026年12月16日または2027年早々の供用開始を目指す意向を示しており、これから航空分野の活性化が期待される。

(片岡一生)

(バングラデシュ、米国、日本)

ビジネス短信 61a2e2d4bd646776