第1四半期の輸出額は前年同期比16.9%増
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2026年05月26日
アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が4月20日に発表した貿易統計
によると、2026年第1四半期(1~3月)の輸出は前年同期比16.9%増の218億5,300万ドル、輸入は7.3%減の163億4,500万ドルだった。貿易収支は、55億800万ドルの黒字となった。3月単月でみると、輸出は前年同月比30.2%増の86億4,500万ドルで過去最高を記録した。輸入は、同1.7%増の61億2,200万ドルとなり、25億2,300万ドルの黒字に達した(添付資料図参照)。
第1四半期の輸出を品目別にみると、一次産品の輸出額は前年同期比33.1%増、工業製品は23.6%増、農畜産物加工品は6.3%増、燃料・エネルギーは1.9%増と全ての項目が増加した(添付資料表1参照)。主要輸出品目をみると、輸出額全体の8.1%を占める小麦は前年同期比60.7%増で17億8,100万ドルが輸出された。次に、大豆油かすとトウモロコシがそれぞれ輸出額全体の7.5%と7.3%を占めるが、前年同期比では15.0%減、8.2%減といずれも減少した。小麦の他に、特に輸出額の拡大が目立ったのは、金(前年同期比68.1%増)、冷凍牛肉(同53.2%増)、ヒマワリ油(同2.3倍)、炭酸リチウム(同2.3倍)、ヒマワリの種(同19倍)などだった。
輸入を品目別にみると、乗用車(広義の乗用車全般)が前年同期比28.9%増、消費財が同3.1%増となった。他方で、燃料・潤滑油関連品が同35.7%減、資本財の部品が同25.2%減、資本財が7.5%減、中間財が5.7%減だった。また、乗用車の他に輸入拡大が目立ったのは大豆(前年同期比33.7%増)、医療用品の免疫産品(同26.0%増)、スマートフォン(同46倍)など。
第1四半期の輸出額を主要仕向け地別にみると、ブラジル向けが前年同期比4.3%減の27億2,100万ドル、次いで米国向けが同41.0%増の22億200万ドル、中国(香港・マカオを含む)向けが86.0%増の17億7,000万ドルとなった。同じく輸入額を主要原産地別にみると、中国からの輸入が前年同期比8.9%減、ブラジルが16.5%減、米国が7.3%減となったが、米国のみに対して黒字だった。対日貿易については、輸出額が28.7%増、輸入が7.6%増で、2億9,100万ドルの赤字となった(添付資料表2参照)。
5月10日付現地紙「インフォバエ」(電子版)が報じた政府関係者やエコノミストらの見通しによると、2026年全体の輸出額は900億ドルから1,000億ドルとなる見込み。ハビエル・ミレイ政権が主要産品に課されていた輸出税の撤廃あるいは引き下げに取り組んだことで、輸出が活発化していると分析する。また、5月1日からEUメルコスール自由貿易協定(FTA)の暫定貿易協定(iTA)が発効し(2026年5月12日記事参照)、アルゼンチン輸出の仕向け地の多角化を図るには極めて重要であり、今後も輸出が拡大する見込みだと説明している。
(山木シルビア)
(アルゼンチン)
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