ドンア大学がジョブフェアを開催、日本企業が連携

(ベトナム、日本)

ハノイ発

2026年05月11日

ベトナム中部ダナン市に位置する私立ドンア大学は4月17日、同大学キャンパス内で「日越文化祭・日本ジョブフェア2026」を開催した。日本を対象にしたジョブフェアは2025年に続き11回目で、今回は文化祭も併催した(前回第10回については2025年6月10日記事参照)。

開会セレモニーでは、今回のジョブフェアに参加した28社の日本企業が紹介されるとともに、参加日本企業と大学とのMOU(覚書)締結や、企業から学生への奨学金授与が行われた。セレモニー終了後、午前は日本企業による学生向けの説明会・面接会、午後は学生が主体となった文化祭が行われた。

同大学と協力覚書を締結し、2年連続で本イベントに参加している浅井工務店(愛知県名古屋市)は、同大学の建設学部の学生の中で、自主的に日本語を学習しN3(注)を取得した学生を対象に奨学金の支給を継続している。同社の浅井俊和代表取締役は「連携の取り組みも軌道に乗ってきた。具体的には同大学から日本の本社で受け入れたインターンシップ生のうち、1期生はインターンシップ終了後に日本で正社員として入社した。2期生は現在受け入れ中で、さらに3期生がインターンシップに向けて渡航準備中だ。今回は、奨学金授与イベントへの参加や説明会の実施に加え、第4期インターンシップ生の採用に向けた面接をする予定だ」と語った。同社の説明セッションでは、現在日本の同社で勤務する同大学OBをはじめとするベトナム人社員と学生との間で、オンラインでの交流も図られた。

同社のように、ベトナムの大学から学生を獲得したい企業は非常に多い。同大学の学生向け案内には、日本企業だけではなく、中国の電子部品メーカーであるラックスシェアICT(ゲアン省)が提供する教育プログラムや台湾企業のインターンシッププログラムも記載されていた。熾烈(しれつ)な人材獲得競争がある中で、浅井工務店の事例は、奨学金やインターンシップといった施策を複合的に組み合わせることで、日本の中小企業の魅力が学生にも伝わり得ることを示している。

写真 企業による奨学金授与の様子(ジェトロ撮影)

企業による奨学金授与の様子(ジェトロ撮影)

写真 浅井工務店の説明会。オンラインでベトナム人社員が説明を実施(ジェトロ撮影)

浅井工務店の説明会。オンラインでベトナム人社員が説明を実施(ジェトロ撮影)

(注)日本語能力試験のレベルは、N5~N1まである。数字が小さいレベルの方が、難度が高い。N3は、3番目の難度で、「日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる」ことが認定の目安になる(参考:日本語能力試験ウェブサイト「N1~N5:認定の目安」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(河野尭広)

(ベトナム、日本)

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