ビエンホア~ブンタウ高速道路が全線開通、物流網整備が進展

(ベトナム)

ホーチミン発

2026年05月22日

ベトナム南部で5月18日、ドンナイ市(注1)のビエンホアとホーチミン市のブンタウ(旧バリア・ブンタウ省)を結ぶ高速道路が全面開通した(政府電子新聞5月17日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。本道路は、建設中のロンタイン国際空港(注2)とカイメップ・チーバイ港を接続する(2022年8月22日記事参照)。投資総額は約17兆8,000億ドン(約1,068億円、1ドン=約0.006円)で、全長約54キロメートル(km)を3区間に分けて整備が進められていた。

4月29日には第2区間(ドンナイ市内)と第3区間(ホーチミン市内)が先行して開通しており、今回、第1区間(ドンナイ市内、約16km)の開通で全面開通となった。現時点では、9人乗り以下の乗用車のみ通行可能で、最高速度は時速80キロ、最低速度は時速60キロに制限されている。主要ルートや交通安全システムはすでに完成しているものの、アクセス道路や関連技術インフラなど一部の付帯工事が残っている。このため、今回の開通は交通需要への対応を目的とした暫定的な措置で、残る工事は6月末までに完了する見通しだ。本道路の開通によって、国道51号線の渋滞緩和が期待されるほか、ホーチミン市からブンタウまでの所要時間が従来の約2時間から約70分へと短縮される見込みだ。

2026年内にホーチミン市周辺の道路整備が進展

ホーチミン市周辺では、ロンタイン国際空港とカイメップ・チーバイ港(深水港)を中核とした広域物流ネットワークの構築に向け、高速道路や環状道路の整備が進められている。2026年の開通が見込まれる主なプロジェクトの進捗は次のとおり。

  • ホーチミン市環状3号線:全長約76km。完成後はホーチミン市中心部を通らずにタイニン省(旧ロンアン省)~ホーチミン市北部(旧ビンズオン省)~ドンナイ市間の移動が可能となり、物流の効率化が期待される。2026年6月の完成予定。
  • ベンルック~ロンタイン高速道路:全長約58km。タイニン省ベンルックからドンナイ市ロンタインを結び、メコンデルタ地域からロンタイン国際空港およびカイメップ・チーバイ港へのアクセス向上に寄与する。2026年9月の完成予定。
  • ホーチミン~ロンタイン~ザウザイ高速道路の拡張:2015年に全線開通したが、2025年8月から拡張工事が進められており、現在の4車線を区間ごとに8~10車線に拡幅予定。ロンタイン国際空港へのアクセス強化を目的とし、2026年中の完成が見込まれる。

(注1)ドンナイ省は、2026年4月30日付で中央政府直轄市「ドンナイ市」となった(2026年5月14日記事参照)。

(注2)ロンタイン国際空港は、当初2026年9月2日(ベトナム建国記念日)の完成予定とされていたが、現在は2026年中の完成を目標に建設が進められている。

(小林真龍)

(ベトナム)

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