台湾の頼総統がエスワティニを訪問
(エスワティニ、台湾、中国)
ヨハネスブルク発
2026年05月08日
台湾の頼清徳総統は5月2日から5日にかけて、エスワティニを公式訪問した。台湾総統府によると、この訪問は当初、同国のムスワティ3世国王の即位40周年などを記念して4月22~26日に予定されていた。しかし、セーシェル、モーリシャス、マダガスカルが、各国の管理する空域を通過する頼総統搭乗機の飛行許可を事前通告なく取り消したとして、当初日程での実施は見送られていた。なお、エスワティニは台湾との外交関係を有している国家の1つだ。
台湾総統府によれば、頼総統は5月2日の同国到着時にラッセル・ミソ・ドラミニ首相、ポリレ・シャカントゥ外務・国際協力相の出迎えを受けた。同日午後には、ムスワティ3世国王との会談も行われ、双方は共同声明に署名し、両者の関係をさらに深化させていく方針を確認した。訪問団は安全保障、経済、デジタル技術における共同繁栄という3つの主要目標を推進し、台湾はエスワティニと並んで互恵と共同繁栄の道を歩み、双方の友好と幸福を高めていく方針を示している。エスワティニ政府の公式フェイスブックにも、頼総統とムスワティ3世国王との会談や、視察先訪問の様子が写真とともに掲載され、台湾とのさらなる経済協力による産業化や経済の多様化、雇用創出などへの期待が示されている。
これに対し、中国外交部報道官は5月2日、「台湾が中国の一部であるという事実は決して変わらない。『台湾独立』勢力がいかにその本質を隠蔽(いんぺい)しようと、あるいは外見を変えようとも、彼らの評判を守ることも、国際社会の非難を逃れることもできない。エスワティニをはじめとする一部の国々に対し、歴史の流れがどこへ向かうのかを理解し、『台湾独立』を主張する分離主義者の道具となるのをやめるよう、強く求める」と反発している。
なお、中国は4月28日、アフリカ20カ国からの輸入品に対し5月1日からゼロ関税の適用を開始することを発表している。これにより中国が外交関係を有するアフリカ53カ国に対して輸入品ゼロ関税を適用することとなったが(2026年4月30日記事参照)、エスワティニはこの対象国からは外れている。
(的場真太郎)
(エスワティニ、台湾、中国)
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