エジプト、熱延鋼板を含む鉄鋼製品輸入にセーフガード発動

(エジプト)

カイロ発

2026年04月09日

エジプトの投資・貿易省は4月1日、冷間圧延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、塗装鋼板、熱間圧延鋼板、ビレット(金属の塊であるインゴットを加工し棒状や角柱状にした中間製品)などの鉄鋼製品の輸入に対し、2026年4月2日から2028年9月13日までセーフガードを発動すると発表した。措置内容は次のとおりで、いずれの税率も毎年逓減する(逓減税率および対象製品HSコードについては添付資料表参照)。

  • 冷間圧延鋼板:13.7%(1トン当たり83ドルを下限とする)
  • 亜鉛メッキ鋼板:14%(1トン当たり93ドルを下限とする)
  • 塗装鋼板:14.5%(1トン当たり122ドルを下限とする)
  • 熱間圧延鋼板:13.6%(1トン当たり76ドルを下限とする)
  • ビレット:13.12%(1トン当たり70ドルを下限とする)

このうち熱間圧延鋼板については、2025年9月14日から暫定セーフガードが取られていたが(2025年10月7日記事参照)、2026年2月18日に最終的なセーフガード発動についてWTOセーフガード委員会より正式に通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされている。

エジプト政府は、2021年から2024年にかけて輸入額がビレットで約13倍、熱間圧延鋼板で約2倍、冷間圧延鋼板・鋼板・亜鉛メッキ鋼板で86%増となり、輸入増加が国内の製鉄所に重大な損害を与えたと説明している。また、暫定セーフガードの国内産業への影響について、生産および投資の促進に寄与し、新たな生産炉の導入やビレット溶解炉の再稼働が行われたと評価した。今後は当該製品の生産者および輸入者に月次のデータ提出を義務付け、3カ月ごとに必要な対応を引き続き検討するとした。

(塩川裕子)

(エジプト)

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