3月の日本の中東向け輸出額は前年同月比45.9%減、中東からの輸入額は10.7%減

(日本、中東、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、クウェート、オマーン)

調査部中東アフリカ課

2026年04月22日

日本の財務省が4月22日に発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした2026年3月の貿易統計の速報値(円貨)によると、日本から世界向けの輸出額は前年同月比11.7%増の11兆33億円、世界からの輸入額は10.9%増の10兆3,363億円となった。

日本の中東(注)への輸出額は前年同月比45.9%減の2,257億円だった。中東からの輸入額は、10.7%減の8,788億円だった。

中東情勢悪化により、ホルムズ海峡が実質上の封鎖状態となっているが、同統計では、輸入は「当該輸入貨物の輸入許可の日」をもって計上となっているため、情勢悪化前にペルシャ湾を通った荷物も、日本に到着し輸入額に計上されている状況だ。一方、輸出は日本から当該輸出貨物を積載する船舶または航空機の出港の日となっている。

中東の国・地域別の輸出額ではアラブ首長国連邦(UAE)が最多だった。

日本からの主な中東各国への輸出額、および前年同月比増減率は次のとおり。

  • UAE:887億円、47.2%減
  • サウジアラビア:568億円、47.2%減
  • クウェート:159億円、56.5%減
  • カタール:87億円、62.4%減
  • オマーン:91億円、42.9%減

日本の中東向けの輸出品目では、輸送用機器が金額全体のシェア72.2%で最多だった。輸送用機器のうち自動車が前年同月比36.8%減の1,594億円(3万6,520台)だった。そのほか、シェア5.6%の鉄鋼が前年同月比4.2%増だったが、シェア3.8%の原動機は34.4%減、シェア1.3%の自動車の部分品は77.6%減と落ち込みをみせた。

サウジアラビアからの輸入額は19.7%増、鉱物性燃料のシェアが9割超

サウジアラビアが前年同月比19.7%増で、国別で最多だった。日本の主な中東各国からの輸入額および前年同月比増減率は次のとおり。

  • サウジアラビア:3,702億円、19.7%増
  • UAE:3,481億円、18.1%減
  • カタール:622億円、38.1%減
  • クウェート:378億円、34.3%減
  • オマーン:361億円、32.0%減

日本の中東からの輸入品目では、鉱物性燃料が全体シェア93.3%で最多だった。鉱物性燃料のうち「原油および粗油」が輸入額全体のシェア80.4%を占め、7,065億円(前年同月比5.6%減)、輸入量で1,045万キロリットル(4.5%増)だった。その他の中東からの主要輸入品目をみると、シェア7.8%の石油製品(おもに揮発油)は前年同月比37.6%減、シェア5.1%の液化天然ガス(LNG)は27.2%減だった(両品目は鉱物性燃料に分類)。

なお、2025年(年間)の日本の中東向け輸出額は自動車輸出が増加し、前年比10.6%増、中東からの輸入額は11.1%減だった(2026年1月22日記事参照)。

中東情勢悪化と世界各国の動きはジェトロ特集「イスラエル・米国とイランの衝突を巡る中東情勢関連情報」を参照。

(注)財務省貿易統計での中東の定義は、イラン、イラク、バーレーン、サウジアラビア、クウェート、カタール、オマーン、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、ヨルダン川西岸とガザを含む。

(井澤壌士)

(日本、中東、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、クウェート、オマーン)

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