中国長安汽車のブラジル工場が稼働、低炭素ガソリン車を生産へ
(中国、ブラジル)
成都発
2026年04月06日
中国長安汽車集団(以下、中国長安汽車)は3月27日、ブラジル・ゴイアス州アナポリス市で同社とブラジル自動車メーカーのカオアが共同建設した工場が稼働したと発表した。現地生産第1号となるスポーツ用多目的車(SUV)の「UNI-T」がラインオフした。同工場ではガソリン車、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の生産を行い、ガソリン、エタノール、またはそれらの任意の割合で混合した燃料に対応可能なフレックス燃料車(Flex-Fuel Vehicle、 FFV)を生産する予定。
ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領は新工場の稼働式に出席し、同社による投資が現地の雇用創出や工業化の推進に寄与するとの期待を示した。また、今回の新工場の稼働を契機として、中国企業とブラジル企業との技術協力が進展する可能性にも言及した(「人民網重慶頻道」2026年3月29日)。
中国長安汽車は2026年1月22日、同社の第15次5カ年規画(2026~2030年)に向けた方針説明会を開催し、デジタル・インテリジェント化、グリーン化、国際化、融合化への転換を強調していた(2026年2月3日記事参照)。
今回のブラジル新工場について、同社は技術力とブランド力の海外展開を強化するとともに、将来的にはブラジルにおける現地化体制の構築を基盤とし、グリーン化および低炭素化をいっそう推進するとしている。また、ブラジル自動車産業の発展に貢献するほか、南米市場に向けてデジタル・インテリジェント技術や新エネルギー車の展開も図る方針だ。
中国長安汽車は近年、ガソリン車から新エネルギー車(NEV)への転換を加速させている。一方で、同社の楊大勇副総裁は3月30日に開催された「藍鯨超撃」動力システムグローバル発表会で、NEVは自動車産業の将来的な方向性であるとしつつも、世界市場ではガソリン車が依然としてシェアを維持していると指摘。同社としては今後、NEVの展開を進めると同時に、ガソリン車についても低炭素化による高度化を図っていくと表明した(「第一財経」2026年3月31日)。
(王植一)
(中国、ブラジル)
ビジネス短信 afbfecdd9f99c450





閉じる