中国中部地域4省の第1四半期経済指標、湖南省のGRP成長率は全国平均を下回る

(中国)

武漢発

2026年04月30日

中国中部地域4省(湖北省、湖南省、河南省、江西省)の各統計局が発表した2026年第1四半期(1~3月)の経済指標によると、各省の実質域内総生産(GRP)成長率(前年同期比)は、湖北省が5.4%、河南省が5.2%、江西省が5.0%、湖南省が3.0%だった。湖南省を除く3省で中国全体の実質GDP成長率(5.0%、2026年4月20日記事参照)以上となった(各省の詳細な経済指標は添付資料表参照)。

GRP成長率が4省の中で最大の湖北省では、一定規模以上の企業(注)による工業生産増加額(付加価値ベース、以下同)が前年同期比8.1%増と好調だった。主要産業別にみると、コンピュータ・通信・電子が50.8%増、化学工業が15.3%増、電力が8.3%増、自動車が7.2%増となった。ハイテク製造業の増加額は29.1%増で、一定規模以上の工業生産増加額全体の伸びに対する寄与率は60.8%だった。固定資産投資は4.7%増で、インフラ投資が13.1%増と全体を牽引した。また、社会消費品小売総額は1.5%増の6,987億7,500万元(約16兆718億2,500万円、1元=約23円)となった。

河南省では、一定規模以上の企業による工業生産増加額が前年同期比7.9%増と好調で、特に装備製造業の増加額は12.0%増となり、工業生産全体の成長を牽引した。固定資産投資は1.2%増、社会消費品小売総額は3.3%増の7,647億4,000万元だった。

江西省では、一定規模以上の企業による工業生産増加額が前年同期比5.6%増だったほか、固定資産投資は0.9%増、社会消費品小売総額は4.0%増の3,106億8,000万元となった。

湖南省のGRP成長率は3.0%と、中部4省の中で最も低い水準になり、中国全体の成長率を2.0ポイント下回った。また、固定資産投資は前年同期比0.7%減と中部で唯一のマイナスになった。21世紀経済研究院は、湖南省の投資低迷の要因について、「光電子や新エネルギーといった分野において、湖北省や安徽省などとの競争に直面しており、産業高度化に大きな圧力がかかっている」と指摘している(「21世紀経済報道」4月23日)。

(注)年間の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(廣田瑞生)

(中国)

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