「中欧班列」、中国・武漢~アゼルバイジャン・バクー間の新路線開通
(中国)
武漢発
2026年04月16日
中国・湖北省武漢市とアゼルバイジャン・バクー市を結ぶ中欧班列(注1)の新路線が3月31日に開通した。運行初日、電子機器類、家電製品、生活用品などを載せた列車が武漢市を出発し、アゼルバイジャンの首都バクー市へと向かった。
同路線は、鉄道と海上輸送を組み合わせた水陸複合一貫輸送を採用している。武漢市を出発後、新疆ウイグル自治区の霍爾果斯(ホルゴス)市の口岸(注2)を通過し、カザフスタンを横断後、カスピ海を海上輸送で横断してバクー市へと至るルートだ。従来のルートでは約30日を要していたが、今回の新路線開通により、輸送時間が約3分の2の約18日へと短縮できるほか、輸送コストも約15%削減可能だという。
中国からカスピ海を経てコーカサス、欧州各国へ輸送する鉄道ルートは、中欧班列「南ルート」として開通が相次いでいる(注3)。2025年5月には、武漢市からカザフスタン、カスピ海を経てジョージアのトビリシ、ポチに至る路線が開通した。今回、バクーの鉄道ネットワークと接続したことで、同列車による輸送貨物をイランやロシア南部、中央アジアなどへも円滑に輸送できるようになり、コーカサス地域およびトルコ市場をカバーする物流ネットワークが形成されつつある。
なお、2025年5月時点で、中欧班列「南ルート」は武漢市のほかにも西安市、済南市、青島市、鄭州市、成都市などを発着とする路線が開通している。
中欧班列は2025年時点で、中国全体で2万本以上が運行され、貨物総額は677億ドルに達した。うち、武漢市を発着とする列車は1,010本、貨物総額は188億900万元(約4,326億700万円、1元=23円)と開通以来最高値を更新した。2026年3月までに、武漢市を発着する中欧班列の路線は63ルートに上り、ユーラシア大陸の42カ国、124都市を結んでいる。
(注1)中国と欧州やロシアなどの「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車。
(注2)税関が2国間の国境などに設置した検問所。
(注3)中欧班列には南ルートのほか、新疆ウイグル自治区の口岸を通じて、カザフスタンを経由、ロシア・欧州各国へ至る「西ルート」、内モンゴル自治区の口岸を通じて、モンゴル・ロシアを経て、欧州各国へ至る「中ルート」、内モンゴル自治区東部および黒龍江省の口岸を通じて、ロシア・欧州各国へ至る「東ルート」に大別される(2024年3月8日地域・分析レポート参照)。
(廣田瑞生)
(中国)
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