中国GCL、ダンゴテのエチオピア肥料工場に25年間の天然ガス供給の契約発表

(ナイジェリア、中国、エチオピア)

ラゴス発

2026年04月01日

中国のエネルギー大手GCLグループは3月17日、ナイジェリアのダンゴテ・グループがエチオピアで計画する年間生産量300万トン規模の尿素肥料工場に対し、約42億ドルで25年間にわたり天然ガスを供給する契約を締結したと発表した。契約はナイジェリアのラゴスで署名された。

GCLは、エチオピア東部ソマリ州オガデン盆地に位置するカルブ・ヒララガス田を開発し、専用パイプラインを敷設して同肥料工場へ天然ガスを供給する。この肥料工場は、ダンゴテ・グループが60%、エチオピア政府系のエチオピア・インベストメント・ホールディングス(EIH)が40%を保有する合弁事業として2025年8月28日に契約合意が発表された。投資総額は25億ドルで、2029年の完成・稼働の予定だ(2025年9月8日記事参照)。

ダンゴテ・グループは、ナイジェリアでは2021年から天然ガス由来の尿素肥料工場を稼働し、年間生産量300万トン規模で世界最大級の単一尿素肥料生産拠点を運営している。2025年11月21日には、ドイツ・ティッセンクルップの子会社であるウーデ肥料技術(UFT)と提携し、4系列の尿素造粒ラインを増設することを決定した。

この拡張により、ナイジェリアでの年間尿素生産能力は、800万~900万トンに引き上げられる見通しだ。ダンゴテ・グループは、ナイジェリアとエチオピアの2拠点体制により世界規模の肥料供給体制を構築する見込みだ。

ナイジェリアの実業家アリコ・ダンゴテ氏が率いるダンゴテ・グループは、このほかにも、ナイジェリアで日量65万バレル規模のダンゴテ製油所を稼働させており、同製油所については将来的に日量140万バレル規模への拡張構想も示されている(2025年12月1日記事参照)。

(奥貴史)

(ナイジェリア、中国、エチオピア)

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