優必選科技が欧州エアバス向けに人型ロボット初納入、海外展開を本格化
(中国、欧州)
上海発
2026年01月22日
中国の人型ロボットメーカーの優必選科技(UBTECH)は1月18日、欧州航空機大手エアバスと供給契約を締結したと発表した。同社からエアバスへの人型ロボット納入は今回が初だ。エアバスは、既に同社の工業用人型ロボット「Walker S2」を調達して工場に導入しているが、購入台数などの詳細は明らかにしていない。両社は今後、航空機製造における人型ロボットの応用拡大を共同で推し進めるとした。
優必選科技は2025年、米国半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)と戦略提携も結んでおり、人型ロボットの導入分野を航空機製造、自動車製造、3C(注)製造、スマート物流、半導体製造などへ広げている。優必選科技の2025年の人型ロボット受注額は約14億元(約308億円、1元=約22円)と業界トップを誇り、2026年には生産能力を1万台へ拡大する計画だ。中国のほか、欧米など海外市場への進出も本格化するとしている(「新浪財経」1月19日)。
優必選科技は、2012年3月に広東省深セン市で設立され、2023年12月に香港証券取引所への上場を果たした。2025年6月までに取得した特許は2,790件で、うち人型ロボットに関する有効特許数は世界最多だという。2025年11月には「Walker S2」の量産・納品が開始された。
英国市場調査会社オムディア(Omdia)が1月13日に公表したレポートによると、2025年の人型ロボット出荷台数は世界全体で1万3,318台で、2024年(2,300台)の5.8倍に相当すると推計している。企業別の出荷台数をみると、1位の智元創新(上海)科技(AGIBOT、5,168台)をはじめ、2位の宇樹科技(Unitree、4,200台)、3位の優必選科技(1,000台)など、中国企業が上位6社を独占した。
(注)3Cとは、コンピュータ(Computer)、通信(Communication)、消費者向け電子機器(Consumer Electronics)の総称。
(劉元森)
(中国、欧州)
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