インドとニュージーランド、自由貿易協定(FTA)締結
(インド、ニュージーランド)
ニューデリー発
2026年04月30日
インド政府とニュージーランド政府は4月27日、インドの首都ニューデリーでインド・ニュージーランド自由貿易協定(IN-NZ-FTA)
を締結した
。インドが先進国と結んだFTAの中で最も交渉期間の短いものの1つであり、交渉開始から約9カ月を経て2025年12月22日に交渉の妥結を発表していた(2026年2月2日記事参照)。本FTAは、両国における承認手続きを経て発効する見込みだ。
発効後は、インドからニュージーランドへの輸出品については全品目で関税が撤廃される。一方、ニュージーランドからインドへの輸出品については関税分類(タリフライン)ベースで70.03%、現在の輸出額ベースで95%が関税の撤廃または引き下げの対象となる。これに加えて、通関手続きや貿易の円滑化も盛り込まれ、インド政府は、ニュージーランドからの全ての輸入品に対して48時間以内(生鮮品や特急貨物は24時間以内)の通関を約束した。
2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)のインドからニュージーランドへの物品輸出は7億1,110万ドルで、主要輸出品目には、石油製品、医薬品、ボイラー・機械、繊維などが含まれる。ニュージーランドからインドへの物品輸出は5億8,713万ドルで、主要輸出品目は木材・木製品、リンゴやキウイフルーツなどの農作物、アルミニウム、鉄鋼、羊毛などとなっている。
投資面では、ニュージーランドによる今後15年間での200億ドルのインドへの投資や、長期的な経済協力などが盛り込まれた。人材面では、IT、エンジニアリング、医療、建設、インド料理の調理など専門的な技能を持つインド人労働者向けに、新たな一時雇用(Temporary Employment Entry:TEE)ビザの経路が設定され、最大5,000人のビザが発行され、最大3年間のニュージーランドでの就労が認められる。また、ニュージーランドはインド人留学生の上限人数を撤廃し、修学中は最長で週20時間の就労を認めるほか、理工系の学部・修士課程修了者には最長3年間、博士号取得者には最長4年間のニュージーランド国内就労が可能となる。
(丸山春花)
(インド、ニュージーランド)
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