南ア大統領、駐米大使にメイヤー氏を指名

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2026年04月20日

南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は4月15日、ロルフ・メイヤー氏を駐米大使に指名すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同ポストは、2025年3月に当時のエブラヒム・ラスール大使がドナルド・トランプ大統領に批判的な発言をしたとして米政府からペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)として追放されて以来、空席となっていた(2025年4月18日記事参照)。

メイヤー氏は78歳。南アのアパルトヘイト(人種隔離政策)終了期に、同政策を推進してきた国民党(NP)側の首席交渉官として、その後に政権を担うこととなるアフリカ民族会議(ANC)と、新たな国造りに向けてさまざまな協議を行ってきた人物として知られる。メイヤー氏の交渉相手だったのが、当時ANC側首席交渉官のラマポーザ現大統領だ。メイヤー氏はその後、1994年の全人種参加による民主的選挙で発足したネルソン・マンデラ政権下で地方問題・憲法開発相として入閣、1996年に採択された南ア新憲法の制定に尽力した。

2000年に政界の最前線を引退してからは、主に市民社会やビジネス界で活動してきた一方で、2025年6月にラマポーザ大統領が発足させた「国民対話」のメンバーにも選ばれ、同対話を推進するための有識者グループの共同議長にも任命されている。

南アが直面する難しい課題や、困難な交渉の場面にはメイヤー氏の名が度々登場し、重責を担ってきたことから、ラマポーザ大統領の信任は極めて厚い。大統領は任命に当たり、「ロルフ・メイヤーは非常に忠実で愛国心の強い南ア人であり、これまで携わってきた多くの分野で優れた実績を残してきた。近年、彼は多くの国で調停プロセスに関わっており、水面下で異なる交戦当事者間の和平をもたらそうと努め、こうしたさまざまな外交努力においてわが国政府を支援し続けている」と述べ、全幅の信頼を表明した。そして、「彼はまだ米国政府、大統領に信任状を奉呈しなくてはならないが、(ラマポーザ大統領が4月に)米国のレオ・ブレント・ボゼル駐南ア大使の信任状を受理したのと同様に、彼も承認されることを強く期待している」と付け加えた。

(的場真太郎)

(南アフリカ共和国)

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