コートジボワール石油公社、バレン油田プロジェクト実施促進へ協調融資契約を締結
(コートジボワール)
アビジャン発
2026年04月20日
コートジボワール石油公社ペトロシ(PETROCI)は4月9日、バレン油田プロジェクト実施促進のため、エコバンク、国立投資銀行(BNI)、BNIファイナンス、コリス銀行、バンク・オブ・アフリカ(BOA)による総額2,000億CFAフラン(約580億円、1CFAフラン=約0.29円)の協調融資契約を締結したことを発表した。この資金調達により、フェーズ2の円滑な実施およびフェーズ3の開始が可能となる。ペトロシは、今回の融資が銀行セクターからの信頼と同社の財務基盤の強さを示すものであるとの認識を示した。
バレン油田プロジェクトは、同国における主要な海洋開発プロジェクトで、イタリアのエネルギー大手エニ(ENI、47.25%)、オランダ系エネルギー取引大手のビトル(Vitol、30%)、ペトロシ(22.75%)が所有している。また、エニは2026年1月に、アゼルバイジャン国営石油公社(SOCAR)に同プロジェクトの保有株式の10%を売却すると発表している。
エニが2021年に発見したバレン油田(2021年9月13日記事参照)は、コートジボワール南東部アッシーニ沖約60キロに位置している。2023年11月に正式に操業を開始し(2023年11月30日記事参照)、2024年12月にフェーズ2が始動した。生産量は、原油が日量6万バレル、随伴ガスが200万立方メートルだ。2025年3月、エニとペトロシは、国内発電システム向けのガス供給量の大幅な増加を発表し、エネルギーセクターの強化、産業開発や電力アクセスの改善に対する取り組みを約束した。エニは、計画中のフェーズ3について、原油生産量が日量15万バレル、随伴ガス生産量が560万立方メートルに拡大すると見込んでいる。
同プロジェクトは、アフリカ初のネットゼロ(スコープ1およびスコープ2、注)・アップストリーム・プロジェクトで、改良かまどの配布による薪(まき)の消費量削減や、14の指定森林の保全と再生を通じて、プロジェクトにおけるカーボンニュートラルの取り組みを推進している。
(注)スコープ1は自社が直接的に排出する温室効果ガス(GHG)、スコープ2は自社が間接的に排出するGHGを指す。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(コートジボワール)
ビジネス短信 420fda6f2f535522





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