輸出好調と内需下支えで第1四半期GDPは前期比1.7%増に
(韓国)
調査部中国北アジア課
2026年04月24日
韓国銀行(中央銀行)は4月23日、2026年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(速報値)が前期比1.7%だったと発表した。半導体輸出が予測を上回って好調だったことや、これまで低迷していた建設投資が改善したことなどから、同行が2月に公表した経済展望の予測値0.9%を大幅に上回った。
2026年第1四半期の支出項目別実質GDP(前期比)は次のとおり(添付資料表1、表2参照)。
- 民間消費:財貨(衣類など)が伸びて0.5%増。
- 政府消費:物件費の支出を中心に0.1%増。
- 建設投資:建築と土木がともに伸びて2.8%増。
- 設備投資:機械類と輸送機器がともに伸びて4.8%増。
- 輸出入:輸出は、半導体などのIT品目を中心に5.1%増。輸入は、機械・製造装置、自動車などが伸びて3.0%増。
業種別では、農林漁業は栽培業を中心に前期比4.1%増、製造業はコンピュータ、電子および光学機器を中心に3.9%増だった。電気・ガス・水道事業は水道および原料再生産を中心に4.5%増、建設業は建築・土木ともに伸びて3.9%増だった。サービス業は金融・保険業、文化・その他などを中心に0.4%増となった。
記者会見を行った同行のイ・ドンウォン経済統計第2局長は、実質GDP成長率が大きく伸びた背景として、民間消費による下支えと半導体を中心とした輸出の好調、さらに輸出増加に伴う生産能力拡大のための投資の活発化を挙げた。民間消費は、増加率は高くなかったものの、GDP全体に占める割合が大きいため、GDPの高成長に寄与したとの見方を示した。半導体輸出については、1~3月の半導体輸出額は前年同期比約2.4倍に伸びた(2026年4月17日記事参照)。なお、イ局長によると、第1四半期の半導体製造業の寄与率は約55%に達する。
中東情勢による影響については、3月下旬までは、ホルムズ海峡封鎖以前に出発していたタンカーが到着していたことなどから、大きな影響は受けていないとした。
(向野文乃)
(韓国)
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